聖帝王国のグレーゾーン
飲酒は20歳になってから
少し前この世に蘇った勇者、焔勇気……だが
数年が経ち街の様子は変わっちまった……
王権選挙に勝つ為に俺は昔の仲間を頼りに
勇者歴史館を後にする……死人に優しくないな………
「こっちだついて来い……」聖帝王国地下への階段を
降りて魔動力列車駅一番がいのすぐ奥にある扉らを開け階段を進んで行くと後ろの女ジンロが話しかける
「此処通って良い場所?何があるの?」俺は
「まぁ着いてからの楽しみってヤツだ…」
さらに扉を開けるとジンロが「眩しい…何?」
「もう一つの……この街だ…」
魔動力のネオンが煌めき騒がしい街が姿を現すどうやら声が出ないらしい
「驚くのはまだ早ぇぜ」街の階段を少し降り
道を曲がるとスナック摩天楼と書かれた看板が出る
「女連中は此処に預ける、安心しろ……
信用の出来る店だ」
女連中はキョロキョロとみまわし
エルフ女が「こんな街があるなんて」
ドワーフの女が「私達でも数十年かかる建物が幾つも建つてます……城まで⁈」よく見てる……
此処はドワーフと錬金術師が建てた街だ
白い小柄な猫獣人が
「スナックてうちだけじゃニャいンですか?」
驚いて舌を噛んだようだ
手で招き「此処は俺の行きつけだ……」
引き戸を開けると「お客さんまだ準備中で……!!」
着物を着たスナックのママが驚き言葉に詰まる
俺は「ただいま…マリア……」
それに対し「随分間が空いたわね……」
俺の為に泣いてくれるか優しい奴だ昔からな……
「店のやつが居ねえようだが?何かあったか」
「太客が減ってしまったからね」俺を指差し言う
「悪かったよ……」ばつが悪いな……
後ろを指し言う「良ければコイツら預かって
くれねぇか?ちょっとの間で良い」
スナック無面のメンバーだ
一斉に「よろしくお願いします」頭を下げる
マリアが少し考えてドワーフ娘に酒を入れたコップを
渡し「これの銘柄分かる?」
グッとドワーフ娘が飲み
「多分ドワーフの宝水六十年ですかね」
次にエルフの女に「この漬け物…野菜の産地は?」
エルフの女がパキリっと齧り美味しそうにする
「エルフの森近郊の名もなき村で取れる旬の
物を特殊冷凍して戻した物……かと思います」
次に白い猫獣人に巨大な切り身の干物をを出す
「大ヒント海の魔物だよ」鼻先で躍らせると
白い猫獣人が齧りつき美味しそうに食べる………
というより喰らうって感じだやっと噛み切ると
「暴れ大角鯨の角周りの肉を天日塩でギュッとした
カタクチ生干し高級な味が口に広がるぅ!!」
食べさせて良いのか様子が変だぞ
マリアが白い猫獣人を撫で「あとマタタビが隠し味」
何をしてるんだ?そう思ってると
「合格ね即戦力で助かるわ」
「何だったんだ……さっきのは」そう言うと
「自分も分からなきゃ客を解れないでしょ
自分の故郷の味ぐらい分からないと」
俺は少し考え「獣人は世界中に居て故郷なんて
無い民族だがな」
そう言うとマリアは「世界中が故郷って事じゃない
それ差別になるわよ」と少しふくれる
「悪かったよ…」
コイツにはかなわねぇな……
スナックの心配は減った後で上の街にもスナックを建てるだけだママの口添えならなんとかなる
あとは地下街最奥の狼鬼殿のロキに合うだけだが……
「生き返ってそうそう面倒だ………」




