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王都ドラゴン魔法薬店~妖精達と一緒にスローライフ~  作者: 三和土
第三章 生活環境を整えよう
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040.お見合いおばさんみたいなものかも

「と言う訳で、希望に沿えるかどうかは分からないけど、精霊に付いてて貰おうと思うので、希望は有るかな?」

 魔力を渡して貰わないといけないから、内緒でこっそり付けずにちゃんと説明する。


「兄ちゃん、ほんっと過保護だな?」

 子供のお使いに精霊を付けるとか聞いた事が無い。そもそも精霊付き自体珍しいとデニスに言われる。


「そうなの?」

 精霊どころか妖精が常に一緒に居るし、王都での知り合いの中でも精霊が付いている人が居るから、それ程特別なのだとは思ってなかった。


「人の子はそもそも精霊が見えませんしのう」

 見えないから対価となるような魔力を渡す事も無いので、魔力が漏れ出る程多いとか、精霊の気を引く様な特殊な人材だとかでない限り、精霊付になる事はないらしい。


「簡単に精霊を付けられるって分かったら、騒ぎになると思うよ。俺達も内緒にするけど、気を付けて」


「しかも三人共とか、どんな騒ぎになるか分からないわね。大人しくしてなきゃ」

 フレッドとニコルにも言われて、大人しく頷くしかない。


「慣れるまでの暫くの間だけだし……」

 だから希望をと言えば、


「全然懲りてねえ……」

 とデニスに睨まれる。


「だって、心配だし! 毎回俺が付いて行く訳にもいかないから、諦めて!」

 と開き直って叫ぶ。


「……仕方ねえな……。俺は一番身体が大きいし頑丈だから、盾になるようなのが良い」


「僕はデニスの代わりに頭を使う方だから、状況を見つつ回復が出来れば嬉しいかな」


「私はすばしこいから、それを生かした事がしたいけど、決め手が無いから、魔法で攻撃が出来ると良いな」


「って事らしいけど、どうすると良いと思う?」

 丸投げと言うなかれ。分からないのに適当に決めるより、ちゃんと把握している人に選んで貰った方が良いのですよ。


「う~ん、防御を上げるなら土かなあ~?」


「回復なら水か風ですわね」


「素早さを生かすなら、風が良いかと思いますわ」


「火力を上げるなら、火も良いですじゃよ」


「デニスは土で良いとして、あとの二人が決まらないね」

 妖精達はそれぞれ自分の属性が良いと思って勧めてくれる訳だし、それぞれ良い所が有るから、一つに絞るのは難しい。


「どっちも付けるとかって、難しいのかな?」


「この子達は平民相応の魔力量しかないから、二人以上の精霊を付けても、渡す魔力が足りないと思うぞ」

 魔力を渡さなければ、主殿が魔力を上げるのを止めればそれまでになるから、一人に絞った方が良いとユースタスが言う。


「うーん。じゃあ、自分で選んで貰おうか」




 結局デニスが土、フレッドが水、ニコルが風を選んだ。


「んじゃ、お願い~」

 まあ色々言ってるけど、俺も精霊は見えないし喋れないから、眷属達に頼むしかないのだ。


「了解~! お~い、この子達に暫く付いてやっても良いよって子はおいで~!」

 契約で縛る訳でも無いから暫くで、それでも魔力を貰って貯め込めば、精霊自身の力も少しずつ上がるから、気に食わない相手でも無い限りは悪い話では無いらしい。


 ふわふわ~っと、何やら好奇心一杯の気配が、近付いて来たのは分かる。


「デイライト様、この子達にちょっとだけ魔力を上げて貰えるかな~? えっと、下級回復薬一本分くらい?」

 小さな存在に過ぎた力を注ぐと、自分の力にする前に壊れてしまうのだそうだ。

 何それ怖い。エイデンさん所の精霊さんに力を注いだ時、注ぎ過ぎ無くて良かった。危なかった。


 水を掬う様な感じにした掌の上に、ほわほわっとした感じで何かを感じたから、そっと力を渡す様なイメージをする。下級回復薬を作る時に、薬草に魔力を流す感じ。そ~っと。


 大体一本分ぐらいかなって所で、手の中の何かは嬉しそうにくるくる回って、それからついっとデニスの方に飛んで行った。どうやら土の精霊だったらしい。


 というのをそれから二回繰り返したので、無事子供達に一人ずつ精霊が付きました。


「それじゃ暫くは、採取に行く前に俺が精霊達に魔力を渡して、帰って来たらデニス達もそれぞれ魔力を渡すって事で良いかな」

 と確認を取る。


 精霊達は採取の間子供達に危険が無い様に付き添い、危険が有りそうなら逃げる様に促したり、逃げ切れ無さそうな時にちょっとした手助けをしたりと、まあ渡した魔力分ぐらいのちょっとした助力をしてくれるらしい。

 襲って来た敵を殲滅するのだみたいな事は、渡す魔力では全然足りないとの事。

 採取から戻って来て、納品時に子供達からも魔力を渡して、それが気に入れば次回呼んだ時も来るし、気に入らなくて来なければまた次の精霊を呼ぶ事になるけれど、(おれ)から力を貰える価値を考えると、多分最初に来た精霊がそのまま居付くんじゃないだろうかだって。


 それからお昼過ぎまで採取をして、皆で持って来たお弁当を食べて、沸かしてお茶を飲んで一休みしたら、ちょっと早いけど帰途に就いた。

 初めての時って、大した事無いと思っていても、結構疲れるものだからね。

 お家に帰るまでが遠足ですよ。

 子供達は精霊が付いただけなので、自分で魔法が使える様になった訳ではありません。

 ただ長い間精霊に魔力を渡したりなどして接していると、その属性に対してパスが繋がり易くはなるので、そうすると呪文が何となく唱えられる様になる筈です。と言う事でそれ狙いの希望属性というのもあります。

 まあ、精霊と仲良くなれば精霊が勝手に動いてくれる事もあるのですが、言葉が築地無いので呪文を唱えて任意で魔法を発動出来た方が使い勝手は良いみたいです。

 という設定がどこかで生きる事はあるんでしょうか……?


 読んで下さってありがとうございます。ブックマーク嬉しいです。

 次話を書く力になってますので、是非是非評価などもお願いします~。

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