あらすじ12 [帰山] 小野不由美著
今回は手元に本が無く完全に記憶に頼っているのであらすじも不正確な事をお詫びしておきます。
喧騒に溢れる柳の都。活気に溢れるとしか見えないその様も、旅人である利広には全く異なって映し出されていた。その活気は空騒ぎであり、日々深刻化する不安を心の奥深くに封じ込めるための虚勢でしかない、と。「危ういな」と呟く利広に「何がだ?」と割り込むのは風漢。本来出会うべき所では出会わない風来坊の二人が邂逅するのは常にこんな場所、今まさに倒れ行かんとする国だった。没落する柳で語られる利広の想い、風漢の想いとは何か。
「華胥の幽夢(十二国記)」(新潮文庫)収録。ちなみに講談社X文庫ホワイトハート版も持ってました(過去形)。
最初の出会いはNHK教育。でもアニメそのものではなく、大晦日の特別版。ナビゲーターは小池栄子さんだったと思う。
そこで語られた世界観に何故か魅かれ、手元の紙切れに「十二国記」とメモを取った。
それから数ヶ月後、そのメモを再発見し講談社X文庫版の「月の影 影の海」を手に取る。それから既刊すべてを読むのに要した月日は僅かだったと思う。
シリーズのどの話も素晴しいが、敢えて中短編として挙げるのであれば「帰山」「乗月」(華胥の幽夢)「青条の蘭」「風信」(丕緒の鳥)が好み。
嬉しい事に今年(2026)9月には最新短編集が刊行されるようです。




