凛ちゃんと先生
私、次原凛! 小学6年生!
好きな教科はなし! 嫌いな教科もなし!
成績はよくわかんない! どこまでできればいいのか、何が出来ないとダメなのかわからない!
だってお姉ちゃん、何しても褒めてくれるんだもん……。
「凛が世界的テロリストになっても、私は凛を賞賛するわ。ハラショーよ凛!」
とか言ってるもん。
褒めてくれるのは嬉しいけど……。ハラショーってなんだろ。
お父さんはなんだか困ってるし、お母さんは笑ってるし……。
そんな事を考えながら下駄箱で靴を履き替えると……。
「次原、授業前に理科準備室に来てくれないか? 1時限目の授業で使う道具を一緒に運んで欲しいんだ」
理科の先生が話しかけてきた。いつも私を気にかけてくれる優しい先生だ!
「あ、はい! 今から行きますね!」
「……じゃあ……私も手伝うよ〜」
あおちゃんが私を手伝ってくれようとしてくれる! 優しいなぁ。
「ああ、三洲はいいんだよ。先に教室に行っておいてくれ」
三洲って誰だろう……って、思ったけど……あ、あおちゃんだ!
三洲青葉だ! あおちゃんの名前!
むぅ、友達のフルネームを忘れるのは失礼だよね……気をつけないと……なんて思ってると……。
「……はい……じゃあ……りんちゃん、がんばって……ね……」
なんだか不満そうなあおちゃん……ごめんね、せっかく手伝ってくれるって言ってくれたのに……。
……「ふぅ……えっと……この集めた分を持っていけばいいですか?」
ガチャリ。
「ああ、うん。ご苦労様。疲れただろう? お茶だよ。良かったら飲んで……」
あれ、今の音なんだろ……?
でも、ちょっと疲れちゃったし……せっかく用意してくれた物だしね!
「あ、はい! ありがとうございます! 先生!」
◇
ゴクゴクと音を立て、両手でペットボトルを持って喉を潤す次原凛……。
「……美味しいです! ありが……あれ……なんか……眠く……ん……」
机に突っ伏し、寝息をたてる美少女……。
よく効くな……即効性のある睡眠薬……グフフ……前から目をつけてたんだよねぇ……すこーし遊ばせて貰うよ……「りんちゃん」……!
制服を少しばかりずらそうと、肩に手を伸ばす……。
「もうそろそろブラでもしてる頃かなぁ〜……成長著しいからねぇ〜……!」
ジュウウウウウ……!
その荒れたささくれだった手が凛の肩に触れる瞬間――。
「……あ?」
変態教師の右手は、消し炭となって消滅していたッ!
「!?!?!? ーーあああああーッ!!?」
遅れてやってくる痛み! 恐怖! 困惑!
ブルルルルル……!
恐慌の中! 謎の音を聞き目線を上にあげると……そこにいたのは銀色に輝くドローン!
「……ど……ドローン……?」
カッ!
ドローンから強力な熱線が再び変態教師に降り注ぐ!
まずは右目! 腹部! 左腕! 股間! 薙ぎ払うように放たれ両足を抉り飛ばすッ!
「あぎゃぎゃぎゃぎああああ……!!」
言葉にもならない声を上げ、肉体を炭化させていく変態教師!
……
「……う……う〜ん……あれ……私寝ちゃって……。たしか……先生に授業で使う道具を持ってきてって……あ、あれ……? なんにもない……それに、この黒いのなんだろ……?」
と、思いながら壁にかかっている時計を見る。
「……え、ええ〜っ! もう授業始まっちゃってる!? 遅刻しちゃった! 寝てる場合じゃないよぉ! い、行かないと……!」
バタバタと急いで理科準備室から飛び出す凛!
カギがかかってる事に気付かず、頭をドアにぶつけながらも額をさすりながら飛び出していく凛……。
二時限目には間に合わせるのだ!




