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第5話 沈黙
「お前は不要だ!」
また、その言葉をこの人は投げかける。
ずっと、そうだった。
以前は認めてもらいたくて、必死に頑張ったけれど。
今はそんな気すら起きない。
ただ、静かにやり過ごすだけ。
この瞬間にもこの人は喚き続けている。
本当にウザイ。
でも、良いんだ。
それももうすぐ終わるから。
なぜかって?
だって、もうすぐこの人は…。
悪態をつけなくなるから。
さあ、舞台は整った。
始めましょうか。
「不要なのは貴方よ」
だって、この国の王女を差し置いて男好きな男爵令嬢に走ったのだから。




