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仲間集め開始!

「そういえば神、お前のことは何て呼べばいい?」

「あーそれなら、決めておる。今後わしのことはアイリと呼んでくれ。」

「わかった。じゃあこれからよろしくな、アイリ」


 神を名乗る少女、アイリはそういわれるとうれしそうにうなずいた。

 

「ということで、まずはメンバー集めからスタートだ。最低5人はいないとギルドとして認めてもらえないそうだからな。3人は集まってるからあと2人か。」

「ん?おぬし、もう2人も勧誘しておったのか。」

「何言ってんだ?3人ってのは、俺と、セイラと、アイリだよ。」


 アイリは、少し呆れたように首を横に振り、


「セイラはともかく、わしは神じゃぞ。ギルドになぞ入ったら、めだってしまうじゃろうが。」

「ばれなきゃいいじゃん。それと、俺は自由に動きたいからアイリにはギルドマスターをやってもらう予定だ。」

「そもそも入らんと言っておるじゃろうが。」


 一歩も引こうとしないアイリにしびれを切らした音也は、


「だったらせっかくだし勝負で決めようじゃねーか。」

「ほう。神であるわしにいきなり勝負を挑んでくるか。いいじゃろう。ではおぬしがわしの生み出したモンスターを倒せたらわしもギルドに入ってやろう。それでよいか?」

「ああ。じゃあ、ちょっと準備する。てことで、炭酸くれ。てか、異世界なのに炭酸なんてあるのか?」

「いやないぞ。じゃからわしが作ってやる好きな時に好きなだけ用意してやる。」

「じゃあとりあえず2リットルのペットボトル2本用意してくれ。」


 すると、どこからともなく机の上に炭酸水が現れた。音也の元いた世界と同じ、ペットボトルの炭酸水だ。


「おお、さすが神だな。」


 そうはいったものの、音也は炭酸が飲めないのだ。だが、異世界に来たわけだし飲めるかもと期待した音也は、ほんの一口炭酸を飲んでみた。


(あーーーーーーー!のどがぁーーーーーーー!!)


 音也は、苦しみながら、少しずつ炭酸を飲んでいるが、まだ50ミリリットルも飲めていない。れをみてアイリはくすくす笑っている。音也は炭酸ののどにくる感じが苦手なのだ。追い詰められた音也は、セイラにいい方法があるか聞いてみることにした。


「なあセイラ、なんかいい方法ないかな?」


 それまで、音也とアイリの話を黙って聞いていたセイラは顔を上げ、


「ひとつ、いい方法があります。」

「なんだ?教えてくれ。」

「こうするんです。」


 その瞬間音也は腹にすごい衝撃を受けた。そしてそのまま気を失った。



 それから数時間・・・


「まったく、ひどい目にあった。」

「結果炭酸を摂取できたのじゃから、文句を言うでない。」

「アイリ様のおっしゃるとおりです。」


 アイリは、音也を気絶させ、無理矢理炭酸を飲ませたのだ。


「でも根本的な解決になってないじゃないか。これじゃ毎回気絶させられないといけないし、30分立つから、凍結のほうしか使えねーじゃん。まあ今はそれしかなかったかもだからしょうがないけど。」

「いいならいうな。では、始めるぞ。」


 その瞬間、アイリから今までのようなほんわかした空気は消え、圧倒的なプレッシャーが音也を襲った。そして複雑な魔方陣が空中に浮かびあがり、そこから巨大な生物が姿を現す。その生物は赤黒い体に翼としっぽを持ち、口から炎を吐き出していた。


「フレイムドラゴンだ。まあ今のおぬしの実力ではこんなものじゃろう。少し厳しいくらいじゃ。」

「オーケー。でははじめようか。」


 自分の何倍もあるドラゴンに対しても音也は全く臆さずダッシュで距離をつめる。音也はこの世界に来てから自分の身体能力が上がっているのか、上がっている場合はどれほどなのかをすでに調べていた。だが、神いわく身体能力の伸びしろは元の世界よりも大きいそうで、今の音也の身体能力はこの世界の異能力者の平均程度らしい。

 音也が距離を詰めるとフレイムドラゴンも距離をつめ、自分の間合いに入ったかと思うと腕を横殴りに振り回してきた。


 「ガアアアアア!」


 音也はジャンプしてそれを紙一重で回避し、ドラゴンの背中に飛び乗った。そして腰に巻いてあったペットボトルの水を手にかけ、ドラゴンの背中に触れた。

 ドラゴンの体はみるみる凍っていき、しまいには全身が凍り付いてしまった。


「ふう。終わったかな。」


 音也は背中から飛び降り、アイリに向かってそういった。アイリは面白くなさそうな顔をしていたが、こくりとうなずき、


「約束じゃからな。わしも、おぬしのギルドに入ってやろう。」


 本日の活動記録 ギルドメンバーが計3人になった。

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