設定資料 本編開始前の666大隊の戦績
1 クラッカー作戦 王国歴199年4月13日
初陣。敵はパラフ高原に展開する反政府軍第65歩兵大隊。オウル第3小隊『ラッキーシスターズ』が敵本隊発見→グース隊の砲撃で敗走させる。666の損害0。
2 ノイジーシケイダ作戦 王国歴199年4月21日
反政府軍ナヒマ飛行場制圧作戦。勝利し反政府軍の軍用機を多数鹵獲したが666大隊から初の戦死者 。14名。この時鹵獲した反政府軍ヘリのうちの一機、を第二ヘリコプター旅団、旅団長の異母姉ニーナ・ヴァレンティアは以降愛用。
3 147号線奪還 王国歴199年 5月1日
147号線に陣取る反政府軍第36機甲大隊の排除が目的。イーグル第2、第4小隊が無双。強行偵察の為に懲罰部隊(第一次パッセンジャー・ピジョン隊)が初投入。マーサ以外全滅。
4 ラバート山攻防戦 王国歴199年 5月21日〜25日
反政府軍のレーダーサイトの存在するラバート山を巡る攻防戦。666大隊は奮戦するも友軍が先に士気崩壊し敵前逃亡。それをきっかけに全軍崩壊。レーダーサイトを目前にして撤退を余儀なくされる。
5 カンディル作戦 王国歴199年 6月13日
スカイ君的にはブラッディ・ダラの練習戦という感じ。都市ダールエイにおいて、囮部隊(懲罰部隊、第2次パッセンジャーピジョン隊)を使って反政府軍第45歩兵大隊を狭い路地に誘導。待ち伏せによる奇襲攻撃。敗走させた。追撃戦での戦果の方が多い。この時の戦訓(敵の指揮官は真っ先に潰す、狙撃、砲撃で追いつめ)はブラッディ・ダラで開花する。第2次パッセンジャーピジョン隊? マーサ以外全滅したよ。大隊長は取り逃がした。敵軍損害 戦死108名。捕虜34名。
6 フーイ村撤退戦 王国歴199年 7月1日
前線からの後退途中、スカイがネクロディアの融合体な事、更に666大隊の真相が『ネクロディアへの生贄』な事を知ったファルコン隊が脱走。残留はレベッカのみ。その後敵軍の追撃部隊と地獄の撤退戦に。覚悟完了したイーグル隊が奮戦。
7 ナラミ高原戦車戦 王国歴199年 7月7日
異母姉、クラリーチェ・ヴァレンティア率いる第八強襲機甲師団との初共同作戦。vs反政府軍第9機甲師団。珍しくストレート勝ち。また、機甲部隊への攻撃の先陣として第3次パッセンジャー・ピジョン隊投入。マーサ以外全滅。
8 ハマン殲滅戦 王国歴199年 8月8日
お ま た せ 。666大隊の代名詞にして罪と因縁の始まりブラッディ・ダラ回。
ハマン市の防衛を任されていた666大隊(と他政府軍。ただしこいつらはやる気が無い奴らばっかだったのでスカイは初めから戦力に入れず)。「一つ、敵に大損害を与えれば、防衛線有利になるんじゃね?」と考えて実行されたのが本作戦。いくつかいた反政府軍部隊のうち、もっとも統制の取れておらず、味方とも連携出来ていない(旧)第13歩兵旅団を獲物にする事に決定。
8日、防衛側ながら666は攻勢を行い、一時的に13旅団を後退させる。その勢いで、事前に伏せていたヴァルチャー隊、および、グース隊による遠距離攻撃で誘導開始。666の中でも特に精鋭が待ち構える狭いダラ通りに旅団を誘導した。
開幕、地雷によって旅団長の乗る指揮車大破+ロケットにより撃破。(旅団長戦死)。直後に無慈悲な掃射開始。13旅団の内訳はほぼ新兵+学徒兵で大パニックを起こし、銃弾と将棋倒しによる圧死により数分で2000人以上が死亡。
敗走する13旅団をスカイが先陣切って追撃(隣にはこれ以上ないくらいの曇り顔のレベッカ。なお彼女も敵には容赦はしない)。13旅団は一日でほぼ全滅した。
第13歩兵旅団の損害
旅団長 ホウトル・ダルスマイン(50) 部下曰く「軍内政治にしか興味の無い間抜け」。開幕で爆死。
主要幹部全滅
戦死3798名 捕虜101名。
一日で旅団が文字通り消滅したことで残存の反政府軍主力は士気が崩壊。ハマンからの撤退を選択。なお、あまりにも凄惨な光景に666大隊員からもPTSDが続出する事に。
13旅団の戦死者数からも分かる通り、約3800人のうち1800人は追撃戦での戦果(内訳は士気崩壊状態の学徒兵)であり、ここからもスカイくんが本質的には「優男の皮を被った頭おかしい破壊神」というのが見て取れる。
9 ファイバー作戦 王国歴199年 8月15日
作戦中友軍が敵前逃亡。666大隊が敵陣に取り残される。ニーナ姉貴率いる第二ヘリコプター旅団の空爆支援で撤退成功。また、作戦開始前の強行偵察として第4次パッセンジャー・ピジョン隊投入。マーサ以外全滅。
10 ヅール砂漠の戦い 王国歴199年9月17日〜21日
重要補給路を巡る攻防戦。血で血を洗う激戦が展開され666大隊も多大な戦果を挙げるも損害多数。最後は味方が士気崩壊し、敵前逃亡。全軍崩壊。学徒兵を盾にして逃げ出した為、666大隊が殿をする事に。このあたりで、隊員達の間に、「もう誰も信用出来ない。政治家も、宗教も、自分の家族でさえも……信じられるのは隊長と大隊の皆だけ……」という思想が蔓延(そしてそれを煽るマリー達)。また、囮として第5次パッセンジャー・ピジョン隊投入。マーサ以外全滅。
11 ラナン砦の戦い 王国歴199年12月12日〜25日
反政府軍の重要拠点、ラナン砦を巡る攻防戦。スカイはもういい加減アホな味方に愛想を尽かしており(この時の政府軍指揮官は血筋だけが取り柄の横柄な無能というスカイが一番嫌うタイプ。主戦法は無謀な突撃によるゴリ押し)、666大隊には防御優先で戦闘させた為、損害は少なめ。(指揮官からの文句は王族の血筋でマウントし返して黙らせた)最終的に政府軍が攻めきれず撤退。撤退命令が出た瞬間友軍の脱走兵多数。また殿を押し付けられる。なお、この時の一連の戦闘における戦力損耗により、政府軍は以降兵力不足に苦しむ事になる。ぶっちゃけ、政府軍の詰みポイントはここ。なお、件の指揮官は王都陥落時に何の責任も取らずスパッと自決した模様。
12 トーラス作戦 王国歴200年1月12日。
グレイシーが売った情報を元に行軍中の反政府軍第377歩兵大隊を666大隊が奇襲。壊滅させた。山間部での奇襲であり、敵兵の死因は銃弾によるものに加え、多くは滑落死(そうなるように666が敵を追いつめた)。崖下は川で生きていても凍死もしくは溺死するもの多数。戦争後期においては珍しい政府軍の勝利。
ちなみにMVPはイーグル第5小隊、ファルナ・ベア。敵の大隊長を対物ライフルでぷちっ☆として敵大隊を大混乱させ、滑落までの足掛かりにする。
第377大隊の損害は以下の通り
大隊長 フェルディナント・ガロス(43) ・反政府軍においては珍しい有能な人物として知られていたが、開幕の掃射で運悪く戦死。皮肉にも学徒兵の動員に最後まで反対していた人だった。
敵軍損害 戦死659名(8割が滑落、溺死) 捕虜12名
13 ハマン撤退戦 王国歴200年1月25日
ハマンが陥落。撤退する味方の支援。姉貴達第八強襲機甲師団、第二ヘリコプター旅団との共闘。ドリームマッチという事もあり、作戦大成功。味方の多くが撤退成功。
14 ザリマ渓谷強襲 王国歴200年 2月1日
奇襲作戦なのに何故か攻め手の味方が敵前逃亡(もはや何度目だ)流石にキレた666大隊。大隊全員督戦隊化。味方の崩壊を防ぐ。作戦自体は成功するがこの味方撃ちのせいで、友軍からも『味方の命を啄む小鳥』という陰口を叩かれる。(理不尽)また、作戦開始前の陽動として第6次パッセンジャー・ピジョン隊投入。マーサ以外全滅。
15 王都攻防戦 王国歴200年 3月31日
本編1話。ついに追い詰められて王都陥落。666大隊は残存兵力をまとめて敗走。この時点で残っていた約300人のうち、200人が混乱のどさくさに紛れて脱走。残った連中はどいつもこいつも激重感情をスカイに持っていて、無事部隊はファンクラブ化&最精鋭ゲリラ部隊化。現在に至る。
補足:王都陥落時の各部隊の末路一覧。
第666特別大隊 我らがカルト化女子中高生学徒兵大隊。100人まで減ったもののしぶとく生き延び、廃村に潜伏中。
第8強襲機甲師団 異母姉クラリーチェ・ヴァレンティアの指揮する部隊。こちらはクラリーチェが貴族平民問わず信賞必罰を徹底した為ノリが鎌倉武士団に近く。666大隊同様内部分裂は起こらず、クラリーチェの領地カーク市に撤退成功。
第2ヘリコプター旅団 異母姉ニーナ・ヴァレンティアの部隊。こちらはこちらでノリが666大隊に近く、麾下のヘリコプター野郎達が残らずニーナのドルオタと化していた為内部分裂は起こらず。第8強襲機甲師団とともにカーク市に撤退成功。
他の隊(いずれも壊滅or投降)
第2近衛師団……貴族中心に編成された部隊。プロパガンダ的意味合いで編成されたが666ほどの結束は持たずむしろ平民兵との確執が激しかった。最後は貴族の顎で使われていた平民兵達が反乱を起こし、貴族兵の大半が拘束され、反政府軍に投降。
第57歩兵師団……貴族の上官に対し平民兵が反乱。王都攻防中に内戦という醜態をさらす。最後はまとめて反政府軍に撃破され壊滅。 スカイ君が報告を聞いた時は流石に唖然とした。
第54機甲師団……練度も士気もひどく、真っ先に反政府軍に降伏。指揮官の言い訳は「我々に課された任務は王都に配置される事であり、敵の撃破は命じられていない(元ネタは実際中東戦争でろくに戦わずにイスラエルに降伏したあるアラブ戦車兵の言葉。事実は小説よりも奇なり…)」
第34歩兵師団……師団長がゲスで反政府軍に内応。開戦と同時に即投降。貴族兵の末路は……お察しください。
第29歩兵師団……激戦地に投入され壊滅。珍しくまともに戦った部隊。なお、忠誠心というより督戦隊が配置されていた為逃げられなかったというのが正しい。
第1近衛師団……貴族兵中心だったが、なんちゃってエリートの第2近衛師団とは違い、士気・練度共に非常に高く、統制は保たれていた。王城炎上後、さっさとトンズラこいた666と違い最期まで戦い玉砕。スカイ曰く「志は立派だが死んだらそれで終わりだ。それに部下まで巻き込むのはちょっとな……」。戦力的にも覚悟的にも失うには惜しい部隊だった。
第4機甲師団……機甲師団であったが戦意が低く、敵前逃亡。隊員達は行方不明。貴重な物資は反政府軍がおいしくいただいた。
第79歩兵師団……戦場からは離脱に成功したものの、その後平民兵と貴族兵で内ゲバ発生。内紛で分裂、解散。王都陥落後完全にカルトと化した666と対照的。
***
さ〜て、次章の666大隊は〜?
こんにちは、クリスティーナ・ファルコです。
戦友たちに「隊長の家族になる計画」をちょっと話してみたら……まさかの全会一致で賛成。
えっ、これって私発案のはずなんだけど!? みんな、落ち着いて!?
さて、そんなカオスな我が部隊、次回は──!
・食料、底を尽く
・キャラが濃すぎる幹部たち
・餓死か吸収か強盗か
の、三本でお送りします。次章もまた見てくださいね~




