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お節介上等☆ 可愛い恋のキューピット、再降臨❤︎

それぞれ進路が決まりだし、

決意を胸に進み出す紫乃達。


そんな中、

ついにバレンタインがやってきて…

丸い白い粉が、はらはらと舞い降りる。

はあっと吐く息まで白く染まり、空気へと色を変えてゆく。


来たる二月十四日、バレンタイン。校外は雪化粧となって、告白のシチュエーションつくりをしてくれているように見えた。

あんちゃんはコンテストに参加するために特別に公欠、姫野は周りの気にしながらも寺濱君に近づくチャンスを伺っている。

本番当日、なのに私は二人ではなくある人のところに行っていて……


「隼人君!!!!! 例のチョコ、ちゃんと作ってきたでしょうね!!?」


朝学校につき、誰にも目をくれず向かったのは隼人君の席だ。

彼はさぞ迷惑そうに顔をしかめながら、重たいため息をつき一言。


「うるさい。聞こえてるから」


と突き放してみせた。


「いいから質問に答えなさいよ! 作ったの!? 作ってないの!?」


「作ってきたよ。仕方なくね」


「よし!! じゃあ今から渡すプランを考えるわよ! 幸いむぎちゃんは、旅館の都合で午後からくるし!」


「あのさ。何が目的なわけ? 誰の差し金?」


「そんなの、カッコよくて優しい私の彼氏に決まってるでしょ!」


どうして私が二人ではなく彼の場所にいるのか、答えは簡単。

それは馨君に頼まれたからだ。

姫野とあんちゃんの決心を聞いた後、とりあえず私は馨君にも合格発表をしようと彼を訪ねた。

その時に、言われたのだ。

隼人君がむぎちゃんに何も言わずに、ここから離れてしまうことを。


正直彼の進路は私がどんなに聞いても教えてくれなかったし、ぶっちゃけ意外にも思った。

だからといって、どこにいるかも自分の気持ちすら伝えようとしない彼に、馨君は気をかけたんだと思う。

私も二人のことは気になってたとはいえ、馨君から言ってきたのは本当にびっくりした。

寺濱君に対してといい、彼は友人を本当に大事にしている。

でも私は隼人君のことも気になるけど、自分も馨君にチョコを作りたくて。

そう話した時、彼はー


『俺のことはいい。お前の気持ちは、もう十分伝わってるから』


その時、思ったんだ。馨君の気持ちに答えてあげたい。

隼人君のことを、ちゃんとむぎちゃんにもわかってほしいって。


「詳しい話は出来ないけど、あんたの友人はすっごいいい人だってことよ! 胸張んなさい!」


「……要するに馨君に頼まれたことをこなして、自分のイメージアップを狙ってるんだね?」


「違うわよ!!!」


「まあどーでもいいんだけどさ。オレなんかのためにそこまでする? いくら本人がいいって言ったとはいえ……別に頼んでないんだけど」


うんざりしたような顔つきで、彼はまたため息をつく。

彼は無意識、何だろうか。

むぎちゃんのことが絡むと、妙にため息をつくことが多い。

去年の年末に、旅館で会った時もそう。

きっと緊張しているんだ。本人が口に出さないだけで。

それだけ隼人君は、むぎちゃんのことを……


「たとえあなたが頼んでなくても、私はやるわ! 幼馴染として、二人のこと放っておけないもの!」


「……そういうもん?」


「さぁ! 恋のキューピッド、柴乃様になんでも言ってみなさい!」


胸を堂々と張り、私は彼の前で大口をたたいてみせる。

すると隼人君は何を思ったのか、私に……


「じゃあ柴乃ちゃん。君は、何もしないで。オレの好きにさせて。いい?」


と言い出して……


(つづく……)

先日、4日は双子姫が始まって

2年経った記念日でした。

そんな大事なことをすっかり忘れ、

お祝いが雑になってしまったので

申し訳ないなと思いつつも

まあこの子達だからいっかと

開き直っている私でもあります。

作者として最低ですね、はい。


というわけでついにきました!

バレンタイン!!

隼人君とむぎちゃん、そして姫野と直樹に

進展はあるのか!!?


次回は9日更新!

お見逃しなく!!

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