突然動き出すLOVE STORY
ついに1月も終わり。
地味に試験を受けていた紫乃は
見事に専門学校へ合格する。
一方でバレンタインに向け、
姫野だけではなく
友達である杏珠にも
動きがあることをきかされ…?
「おはよう、柴乃。合格、出来たんだってね。姫野ちゃんから聞いたよ? おめで……」
「そんなことよりぃぃぃぃぃ! 応募ってなんのことよぉぉぉぉ!」
翌日。学校に来るなり、私は彼女のもとへ向かった。
勢いよく走ってきたせいか、たどり着いた時には息切れしていたくらい。
それでも私はなんとか落ち着かせ、あんちゃんに鋭い眼光を向ける。
そんな私とは逆に、彼女は困惑したような表情を浮かべていた。
「ちょ、どうしたの柴乃。せっかく合格したのに、そんなことだなんて……私、何かした?」
「とぼけないで!! 姫野から聞いてるのよ! 応募がどうとか~って!」
「ああ……そのこと……姫野ちゃんが柴乃より口軽いの、忘れてた……」
どうやら私の言っている意味が今わかったのか、彼女ははあっとため息をつく。
あんちゃんは自分のかばんを手で探ると、出てきたのは一冊のちらしのようなものだった。
「応募っていうのは、これのことなの」
「なにこれ? バレンタインチョココンテスト??」
「作るのはもちろんチョコレートなんだけど、味だけじゃなく見た目やコンセプトを決めて作る……アートみたいなものかな」
ほええ~~そんなのやってるんだ。
確かにあんちゃんはスイーツづくり得意だし、いいところまで行きそうな気がする。
でもなんでバレンタインに? しかも、あんちゃんが自分からなんて……
「どういうこと? あんちゃん、スイーツで競うのは嫌って、前言ってなかった?」
「うん……でも柴乃を見てて、思ったの。このままじゃ逃げてるのと変わらない、私も変わらなきゃって……」
あんちゃんはちらしをかばんに入れなおすと、優し気な微笑みを浮かべ私にポツリ。
「この前私、瀬名さんに告白したんだ」
って言……はぁ!!!?
「あでも、好きとははっきり言ってないけど……」
「き、聞いてないんだけど! いつやったのよ! なんで言ってくれなかったの!?」
「今年の初め……かな。柴乃、試験で忙しそうで言えなくて」
「そんなこと!!!」
「その時、言われたんだ。私が自分に自信を持ち、大丈夫だと思った時に考える、その時にまたもう一度聞かせてほしいって……だから、これはそのための一歩でもあるの。私なりに頑張ってみたいんだ。自分の力で、どこまで行けるか」
あんちゃんは、勝手だ。
ただでさえクラスが違う故に会話が少なくなったとはいえ、私の遥か先を行く。
全然知らなかった、あんちゃんと瀬名さんの間にそんなことがあったなんて。
私は……私は……
「大体は分かったわ。でもあんちゃん、今度からは約束して。私達の間に遠慮なんていらない! どんな時でも、ぶつかってくること! いい!?」
私に何ができるかなんて、わからない。
姫野も、あんちゃんも少しずつ変わろうと殻を破りかけている。
そんな二人を、私は応援するんだ。
姉として、友人として。
「うん。ありがと、柴乃」
こうして二人のバレンタインの戦いが幕を開ける一方、私に次の試練が襲い掛かろうとしていたー
(つづく!!)
早いもので1月も終わりですね。
なんやかんやラストスパートに入っているのに
なかなか終わらないこの作品ではありますが
いよいよ締めイベントでもある
バレンタイン突入です。
見届けてくださいませ。
来週は予定がちょっとわからないので
空いている時間に投稿いたします。
Twitterにて宣伝はするので
どうかお楽しみに!
次回、ちょっぴり早めの
バレンタインをお届け♪




