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VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
十五日目
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82

どうしてこうなった。

大事な事だから二回言うぞ?

ど う し て こ う な っ た 。

「お前ら頭おかしいんじゃねえの?」


あの後周りがざわめきだしたのに気づいたリンと鈴木の二人は、野次馬の輪をくぐり抜けて人の少ないところに来た。(一応イベントエリアなので、本選開始になったらワープできるらしい。鈴木談なので信用はできないが…。)

そして、来た後に言った俺の第一声が最初のこれだ。


「「サンタコスしてる人に頭おかしいとか言われたく」」「ないです!」「ねえよ!」

「口調以外完全一致…だと…!?」

「「つっこむところは、そこじゃない!!」」

「えぇ……理不尽……。」


しかも好きでサンタコスしてるわけじゃないし?

スキルの都合上、この装備じゃないと駄目なだけだしなぁ。


「いや、わたしみたいに街中で装備変えればいいんじゃないんですか?」

「リンと会ったのイベント中だからな!?そんな都合よく服売ってる店はねえよ!」

「いや、さっきあそこから逃げてる途中の出店に服売ってたぞ。それも戦闘用じゃないやつが。」

「なんであるんだよ!?」


しかも戦闘用じゃないってことは、イベント中に防具が壊れた人も対象にしてないじゃん!?

ここで売る意味なさすぎだろ!?


「あ、じゃあそこ行きます?まだ本選開始まで時間もありますし。」

「おー、いいんじゃね?サンタは服が買えるし、俺たちは変な奴の仲間と思われなくて済む。これぞ、ウィンウィンの関係だな!」

「よーし、そこまで言うなら分かった。」


俺は眉をピクピクさせながら……キレた。


「表に出ろ、鈴木ィ!てめえ一発ぶん殴ってやる!」

「まあまあ、もちつけ……もとい、落ち着けサンタ。」

「人を落ち着かせようとしてねえだろ、それ!?」

「だいたいお前は第一条件が間違っているんだよ。」

「な、なん…だと!?」


右手の人差し指を立てて、左の手のひらで右手の肘を支えながら「チッチッチッ」として、そんなことを言う鈴木。

なんかこいつがやると、イラッとくるな?

まあ、それはともかく……。


「第一条件が間違っているだと?どういうことだ?」

「……知りたいか?」

「知ってるのか、ライ〇ン!」

「それはズバリ……ここが既に表だと言うことさ!」


バサッと言うマントをたなびかせるような音が聞こえるが、誰もマントを着けていないので幻聴なのだろう。

とにかく、そんな幻聴が聞こえるほどの動作で答えを言う鈴木。

しかも若干のどや顔付きだ。

そんなヤツに対して俺は……殴りかかった。

どや顔しているその頬に向かって、左ストレートをぶちこんだ。

清々しいまでに飛んでいく鈴木。

そして勢いを失い、こちらを「信じられないっ!」と言った目で見てくる。

そんなヤツを俺はビシッ!と指差して言った。


「『表に出ろ』ってのは、喧嘩文句だろうがぁぁぁ!」

「な、なんだと!?」

「なんでそんな『嘘だろぉ!?』みたいな表情できるんだよ!?」

「自分にもぶたれたことないのに!」

「ドMか!?もうそういうお店に行ってこい!ここにはねえけど!」

「え?でもさっき逃げてる途中にありましたよ?」

「だからなんであるんだよ!?つーか、リンはなんてタイミングではいってきてんだ!」


つ、疲れる。

コイツら(主に鈴木)の相手とか、マジで疲れる。

めんどくさくなってきたぞ、おい。


「いや、服買うなら早くいかないと本選開始まであと30分ですよ?」

「……もう服装はどうでもいい気がするし、このままでよくないか?」

「それだと俺たちは変な奴の仲間と思われるじゃん?」

「言動とかも考えたらお前が一番変なんだよ、鈴木!」

「えー?そんなことないよな?リンちゃん?」

「………ノーコメントで。」


リンもどうやら鈴木が変な奴だと分かったらしい。

でも顔を逸らしながら「ノーコメントで。」って言ったら、それはもう肯定しているのと同じだと思うんだが……?

あ、なんか知らんが鈴木がショック受けてる。

……うん、反省しろ。

白豚「なんで服の話題でそこまで盛り上がれるの、お前ら。」

サンタ「知らんがな。」

鈴木「白豚のさじ加減だろ、こればっかりは。」

リン「というかわたし、全然喋ってないんですけど。」

白豚「勝手に動いてたから、俺にもさじ加減は無理だろ。というか服装だったら戦闘中のリンが一番頭おかs……。」

リン「『暗殺』」

サンタ&鈴木「「あっ……。」」

リン「なにか?」

サンタ&鈴木「「いえ、なんでもありません」」

リン「なら、いいです。」

サンタ&鈴木((絶対リンには逆らうまい。))

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