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VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
十五日目
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81

眠いんだよ!

あと途中から何書いてるか分かんなくなってきたんだが?

まあ、頭空っぽにして読んでくだしい。

俺は今、イベントの最初にいた草原に来ていた。

……えぇ、結局必死の抵抗虚しく負けましたとも。

いっそ清々しい散り様だったわ。

しかし!

俺は確かに勝負には負けたかもしれない!

だが、俺はイベントには勝ったんだよ!

そう、つまり……滑り込みで本選出場決定だぜー!

俺がやられる数分前に一人、他の場所でやられたらしい。

誰がやられたのかは知らない。


「気持ち悪いですよ、負け犬……いえ、負け豚さん。」

「煽るなよ、バカ野郎!?つーかなんだその造語は!?」

「いやー、体型的に負け犬って言うのは犬に失礼かと思いまして……。」

「おい、泣くぞ。コミュ症になるぞ。……すでにコミュ症みたいなもんだったわ。」

「いや、わたしと話せたりプレイヤーたちにツッコミをしてたりした人を、コミュ症と呼ぶのは無理が……。」

「初日にプレイヤーが多すぎることを言い訳にしてギルドに行かなかった上に、時間があってもクエスト受注にはほぼほぼ行ってないぞ?」

「それコミュ症なんじゃなくて、ただめんどくさいだけじゃ……。」


ん?確かに人混みとかクエスト受注はめんどくさいと思ってるだけで、普通に人と話すことはできてるな?

あれ?


「……実は俺はコミュ症じゃなかった?」

「コミュ症というよりただのめんどくさがり?ですね。」

「まあ、確かに?種族進化した時も『街に戻ったらめんどくさそう』って思ったから森に一週間篭ったわけだしな。」

「あぁ、さっきの話でそんなことも言ってましたね。」


ん?お前がコミュ症だろうが関係ないから、話し相手について語れって?

最初の言葉から分かる通り、さっきまで森で戦っていた女性プレイヤー――名前はリンと言うらしい――だ。

なんで喋っているかって?

まあ、意気投合した感じ?

フレンド登録までしたし、話はまあまあ合うしいいやつだよ?

たまに煽ってくるのを除けば……だけど。


あ、リンは流石に戦闘の時以外はあの黒一色の格好じゃないらしく、今は街中用の服に着替えている。

赤色で肩のでているワンピース姿にサンダルだ。

……夏用かな?いや、ゲーム内に四季ってあるのか?

まあ、とにかくそんなわけで今喋っているわけだ。

そうしてリンと談笑していると、一人の見知った男が近づいてきた。


「おー、サンタさんじゃん。久しぶりだよな?串焼きいるか?」

「ん?鈴木じゃないか。なんで料理人のお前がここに?」

「イベントと言えば稼ぎ時だろうが!」

「へー、そうなのか?」


なんで稼ぎ時なんだろう?

俺にはさっぱり分からんな。


「分かってなさそうだから教えてやるが、こういうイベントって観客側は見るしかできないからな。それのお供に料理が売れるんだよ!」

「なるほど、人が多いがゆえのメリットってわけだな。」

「あぁ、見ろ!人がゴミのようだ!」

「バルス(フラッシュライト)。」

「「目が!目がぁぁぁぁ!」」

「いや、そこまで強い光じゃないだろ。しかもなんでリンまでやってるんだよ!?」


結局鈴木とリンは、周りがざわめきだすまでずっと回り転がっていた。

……俺のフレンドって頭おかしいやつしか居ねえのか?

白豚「……サンタ、類は友を呼ぶって知ってるか?」

サンタ「は?あとがきのやり方変えたと思ったらなに言ってるんだ?」

白豚「いや、お前がおかしいからフレンドも頭おかs…おい、バカやめろ!プレゼント投げてくんな!しかも『アッシュフォール』かよ!」

サンタ「『ファイアボム』」

白豚「あ、マジでそれはやめろ!やめてくれ!焼豚になっちまうからやめろー!?」

――――――――――――――――――――――――――

サンタ「ふう、スッキリしたぜ。ところで類は友を呼ぶってどういう意味だったっけな?焼く前に聞けばよかったな。」

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