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例の二人が何をしていたか、それはもちろんイベントである。
二人は友だちであり、ずっと一緒にいた仲である。
イベントの時も一緒に居たが、ランダム転送によりお互いに一人ずつになってしまった。
にも関わらず、比較的近い距離に転送されていたためにすぐに合流することができていた。
そうして合流したあとは、敵を探しながら二人一緒に歩いてきたのである。
いまだ敵と戦っておらず、初めて見た敵がサンタが倒したあの男である。
二人で倒そうと相手の隙を伺っている間に、サンタが現れてすぐさま倒してしまったのである。
そしてサンタに正面から当たっても敵わないと思った二人は、こうやって息を潜めていたというわけだ。
「それにしてもあの人強かったね。」
「あぁ、あれは次元が違う。この地形を熟知してたみたいだし。」
「でも敵取られちゃったから、また探さなきゃだね。」
「そうだった…。歩くだけって憂鬱なんだがなぁ。」
「そう言われても仕方ないよ…。」
肩を落とす男を慰めるようにする女はその時、さっきまで自分たちが見ていたところになにか落ちているのを見つける。
それは2つの箱だった。
よくクリスマスなんかで見るプレゼントを入れる箱だ。
「これなんだろう?」
女は好奇心を抑えきれなかったのか、その箱に近づき2つとも拾ったのだった。
そして男の方に戻ると拾ったうちの1つを渡した。
「ねえねえ、これってなにか分かる?」
「……ん?なんだこれ。プレゼント箱?」
「やっぱり?中は何が入ってるんだろう?」
「……開けてみるか?」
「まあ、気になるしね。」
男も好奇心には勝てず、二人は1つずつ持ったプレゼント箱を同時に開けた。
そうして二人は“ゲームオーバー”という名のプレゼントを貰ったのだった。
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「そろそろあの二人はやれたか?」
近くを通りすぎるか、箱を開けたら魔法が発動するようにしたプレゼント箱を置いておいたけど。
流石に馬鹿じゃないだろうし、箱を開けるなんてことはしないと思うけど……。
因みに魔法は『サンダーハンド』にしておいた。
試しにこの魔法を込めてみると動き方を決めることができたので、1つは円を描くように、もう1つは手を振り下ろすようにしたやつを置いてきた。
本当に発動しているなら、あの辺りは森林破壊が進んでいるだろうな。
「まあ、やれてなかったらその時はその時だな。」
思考しつつ移動を続けると、プレイヤーが3人くらい固まっていた。
「くっそ!邪魔なんだよ、お前!」
「いや、こっちの台詞だし!あんたが邪魔なの!」
「くっ!攻めきれないッス!」
どうやら様子を見る限り三つ巴なようだ。
うん、ここも『サンダーハンド』でいいか。
詠唱を始める。
まだ3人全員こっちに気づいていないらしい。
まあ、木の上なんて気づく方がおかしいがな。
「『サンダーハンド』」
「なっ!?」
「えっ?」
「ッ!?」
いきなり近くに巨大な手が現れて、三者三様の反応をする。
俺はすぐさま右手を爪を立たせるような形にして、横に凪ぎ払った。
それだけで二人はやられた。
「なんッスかこの魔法は!?」
分からないで当然だろう。
掲示板を見たが、この魔法は話題にあげられていない。
つまり誰も知らないか、秘匿しているということだ。
俺自身、イベント前に情報は出さないつもりだったからな。
俺は右手で鞘に納まった白竜刀を握り、強く振り下ろす。
すると『サンダーハンド』は強く握られた状態で振り下ろされた。
それを予測した相手は、横に跳んで避けた。
しかし跳ぶのは悪手だ。
俺は相手が跳んだタイミングで木の上から飛び降り、すぐさま接近して白竜刀を左手で抜刀。
首を一閃しようとしたが、空中で少し体を逸らしたようで首には当たらなかった。
だが、残念ながら俺はそれを予想していた。
右手を限界まで開くと、手のひらを下にして振り下ろす。
『サンダーハンド』も連動して動き、その先には瀕死の相手がいる。
「敵はおm……。」
なにか喋ろうとしていたみたいだが、その前に『サンダーハンド』で潰してしまった。
まあ、いいだろう。
さっきの戦闘音で目立ってしまったし、早くどこかに逃げよう。
一応プレゼントを1つ置いておくか。
さて、次はどれが相手だ?




