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ジャンル別のランキングに、たまに入るこの作品。
この前月間にも入ってたわ。
読んでくれてありがとうな!
俺は今ギルドに来ている。
………俺このゲームの行動範囲狭くね?
まずログインして、ギルドに直行。
ギルドでクエストを受けるか受けないか決めて、その後すぐにフィールドに出ていく。
フィールドで充分に狩りをしたら、《トータスの街》に帰ってログアウト。
フィールドも北の《ジャイアントフォレスト》と南の《サウスサバンナ》にある迷宮だけだろ?
………いやいやいやいや。
まだ本サービスが始まって、たったの6日だろ?
1週間も経ってないぞ、まだ。
そうだよ、1週間ならこの街を回ろうなんて誰も思わないよ、うん。
でも拠点にするなら1回は回るよな?
………いやいやいやいや。
色々忙しかっただけだから。
別に「どうせ他のゲームで言う《始まりの村》みたいな感じだしいいかなー」とか思ってないからな?
誰も聞いていないにも関わらず意味の分からない言い訳をし始めた俺は、そのままギルドを出ていき、『カジンの鍛冶屋』へと………って。
おい!
ギルドに来た目的忘れてんじゃねえか、俺!
……気を取り直してクエストを確認するために、昨日よりも短くなった列に並ぶ。
なぜクエストを確認するかと言うと、今持っているアイテムの収集クエストがないかどうか調べるためだ。
収集クエストがあれば受けて、報酬でお金を貯める。
なければ、アイテムを売る専用の受付があるからそっちで売る。
そのあとは『カジンの鍛冶屋』に行く。
ほかは何も考えてない。
まあ、そのうち行きたいところができるだろ。
おっと。
考え事をしていると、すぐに俺の番になった。
「クエストを見せてくれ。」
〈はい!クエスト一覧です。〉
色々とクエストの名前が載っているウィンドウが現れる。
この前は、チュートリアルクエストや職業クエストって感じで限定してたが、今日は収集クエストで限定する。
だが収集クエストと言っても沢山ある。
思いきり下にスクロールするが、一番下まで行かないのだ。
えー、多い。
とりあえず比較的上の方にあった3つを受けた。
【収集クエスト】巨大蜂の痛いアレ
クリア条件:巨大蜂の針を50個納品
【収集クエスト】巨大蜂の甘味
クリア条件:巨大蜂の蜂蜜を20個納品
【収集クエスト】偏見から来る犬の好きそうなアレ
クリア条件:スケルトンの大腿骨を5個納品
報酬は上から3500G、4000G、8500Gだ。
報酬の合計は16000G。
これからこの大量のアイテムを売るとなると、20000Gくらいが今回の収入だろう。
というわけで売ってきた結果。
迷宮産のアイテムが少し高めだったので(それでも誤差だが)、合計25000Gだった。
今手元に残っているのは、竜王の小さな爪、巨大猪の小さな牙、巨大蟷螂の鎌だけだ。
他は全て売った。
「じゃあ目的も果たしたことだし、『カジンの鍛冶屋』に行くか。」
俺はそう呟いて、今度こそギルドを出て『カジンの鍛冶屋』へと向か……おうとして気がつく。
店の場所教えてもらってなくね!?
俺はメールで道を教えてもらうのだった……。




