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真っ赤なお鼻のトナカイ Lv7
モンスター アクティブ
突進を横に大きく転がることで回避。
さっきから、何度もこれを繰り返している。
学習しろよ!
いや、されてもこっちが困るけどさ!
まあ、いい。
5分ほど無駄に使ってしまったし、そろそろ回避が面倒くさくなってきたから、こっちも攻勢に出よう。
少し距離が離れると、すぐにまた真っ赤なお鼻のトナカイは突進をしてきた。
何度も見てるが、勢いが凄まじい。
時速何キロの速さか分からないが、少なくとも時速40キロ以上はあると思う。
うん、そこら辺走ってる自動車並だわ。
大きい分迫力が増してるし、角で結構広い幅を攻撃してくるし、厄介ではある。
まあこっちが攻勢に出るって決めた以上、迎え撃つしかないけどな!
真っ赤なお鼻のトナカイが近づいてきたので、横に大きく回避することで距離をとる。
受身を取ると、こちらから突っ込む。
警戒すべきはあの大きな角。
あれで攻撃されては、一溜りもない。
最悪HP全損で、またデスペナルティを喰らう。
それさえ注意すれば、なんとかなると思う。
だってまだレベル7だから、そこまで強くないからな。
接近すると、真っ赤なお鼻のトナカイは、頭を下げて、アッパー気味に角を上げて攻撃をしてくる。
それにタイミングを合わせ、スライディングの要領で敵の懐に入りながら避ける。
タイミングは、頭が少し上がった頃くらいだ。
それなら攻撃は喰らわないし、相手の懐に入れる。
結構いい回避方法じゃね?
スライディングのまま股下(?)に入り、手に持った『初心者の短刀』で足を斬りつけ、その勢いで入った方とは逆から離脱。
というか人間のアキレス腱がある場所を斬りつけたが、動物にアキレス腱ってあるのか?
ないならないで別にいいけど、なんか気になりだしたな。
まあ、置いとくか。
足を切られた真っ赤なお鼻のトナカイだが、まだそこまでダメージはない。
切られたことに気がついていない訳では無いだろうが、敵が急に目の前から消えて困惑しているようだ。
そんな真っ赤なお鼻のトナカイにプレゼントをあげよう。
すぐさま近づき、『初心者の短刀』で後ろの尻の部分を突くようにして、攻撃する。
はい、攻撃。
え?要らない?
遠慮しないで、貰えって。
お前のために、わざわざ『解印』までして攻撃してるんだからさ。
そんな変なことを考えていたからか、突如真っ赤なお鼻のトナカイが放った、後ろ足蹴りへの反応が一瞬遅れる。
直撃は避けたもののかすってしまい、それにより少し後ろに飛ばされてしまう。
受身を取って、すぐさま真っ赤なお鼻のトナカイに向き直る。
そして気持ちを引き締めて、俺は再度真っ赤なお鼻のトナカイに向けて走り出した。




