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さてと、遅くなったが鍵を取り出そう。
俺は花瓶を水に浸してみる。
すると花瓶の水が浴槽の水と混ざり、少ししたら鍵が浮かんできた。
……どういう原理なんすかね?
ちょっと説明プリーズ?
なんで鍵が浮かんできたのかな?
……ゲームだからってことにしとくか。
ヒントの段階で薄々気づいてた、うん。
もう、ゲームだからってことで全部考えないようにしようかなー?
あ、駄目?
さいですか……。
鍵を手にとる。
んで?ここはどこの鍵だ?
一つずつ確かめていくとしよう。
まず最初に右手側にあったドア。
ドアノブの直ぐ上にある鍵穴に、鍵を入れてみる。
確かに入りはしたが、回らない。
ここじゃないみたいだ。
次だ、次!
次に正面奥にあったドア。
こちらも同じように鍵を入れようと試みるが、まず入りすらしなかった。
うん、なんとなくだけどここが一番最後に来るところだと思うな、俺。
なら答えは……。
最後に左手側にあった一つ目のドア。
こっちも同じだな。
だが最後が違った。
カチャリ……
そんな音とともに、回る鍵。
やっぱりあってた。
まあ、そりゃそうだ。
じゃあ中の探索と行くか。
ドアノブを回し、ドアを開く。
さて、中の様子はー、と。
どうやらここは寝室らしい。
そこまで広いって訳でもない。
この家のサイズと照らし合わせると……。
ざっと五畳くらいの部屋だ。
内装は至ってシンプル。
部屋の中央で何故か北枕になっており、ところどころケチャップを落としたような赤いシミが付いたベッド。
その右手側には、汚れていて意味をなしていない上に一部は割れている鏡がある化粧台。
その逆には、ケチャップをどんなこぼし方したのか気になって仕方ないほどの、赤い汚れの付いたタンス。
家具類は、ほとんどないみたいだ。
まあ、寝室だし?
そんな家具はいらないよな。
あとは、少し穴の空いている襖の押し入れがあるくらいじゃないか?
それと、ここだけなんかホラーチックなんだが。
多分ここだけ掃除が行き届いてないせいだろう?
誰かそう言ってくれ!
というかマジでここでどんなことしてたの!?
ケチャップ多すぎだろ!?
はぁ……。
ここを探索するのか……。
まあ、やるしかない以上仕方がない!
そう思って俺は、勇気を振り絞って部屋へ一歩踏み出す。
ギィ…
………ここだけ異様にボロくねっすか?
も、もう帰ろうぜ。(タケボ)
いや、帰らないけどさあ。
マジでガタガタガタガタガタガタってなるぞ。
……アイツ意外に重要キャラだよな。
あんな顔なのに。
俺がいえたことじゃねえけど。
よし!
探索するぞ!
鍵はどこじゃー!




