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悪道 続
「マオちゃんお疲れ!」
「お疲れ!」
私はお勤めから帰る途中だ。
「だいぶ復興が進んで来たしそろそろかな」
「ふむ、そろそろとはなんのことじゃ?」
「うわ!総帥イキナリ沸かないでくださいなよ」
「人をゴキブリかなにかのように言うでない!」
「すみません、実はそろそろ違う町に行こうかと」
「ふむ、それは大賛成だが良いのか?生活も安定しておるしこのまま行けば出世できるのじゃろ?」
「そうなんですけどね、私は前の世界と違って広い世界を見て見たくて」
「ふむ」
「それにカイザー達もここじゃ窮屈でしょ」
「まあ、あの二人はどっかの誰かと違ってレベルがかなりあがっとるからの」
あの後カイザーはもっと強く成る為にいろんなところに戦い出かけているようで、
その成果としていつもドロップ品を持ってきてくれるんだけど段々ランクの高いドロップ品になって来ている。
「私も負けてられないな」
「当たり前だ!ダークヒーローが怪人より弱いのでは話ならん!」
「は~い」
「これから儂がビシビシ指導してやる」
「はいはい」
「何じゃその気の抜けた返事は!」
さあ、私の悪道はこれからだ!




