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8.OVER the FLOW 〜多くの作家様が進化したら、どんな世界?〜

 第二部全体を通して、生成AIは「人の仕事を代替し、奪い去る」という方向では必ずしもなく、「人の創造的、自発的活動を刺激し、成長や進化を促す」可能性があるかもしれない、という形で話をまとめて見ました。


 今はともかくこの先も含めた生成AIの技術的、社会的な方向性に関しては論ずる力はないので、あくまでも現状に対する使用感ではあります。


 ですが、少なくとも「ユーザーの創造的、建設的な活動を促進するように設計されています」と何度も出てくることは確かなので、そこは信じてみるのも良さそうです。



 本作は、「生成AI」「物書き」共に、厳密な理論や知識に基づいて書かれたわけではありません。どちらかというと、物書きなど、仕事や趣味に生成AIを活用する時に、「こんなお気軽なやり方がある」という視点でまとめて見ました。


 つまり、本作自体が、全力で「付け焼き刃」であることを否定せず、自身が使ったままの所感を「熱いうちに」ぶつけているところでもあります。



 「キャラが勝手に動く」の部分は、多分に自身の経験に基づいたまとめ方となっています。実際には、あるキャラ三人くらいを、状況を作っておいておけば、勝手に対話は始まりますし、次々とセリフや行動は生まれていきます。


 あとは、その三人やら四人の中に、ちゃんと目的を踏み外さないキャラを用意しておけば、ど外れてしまうことも少ないでしょう。もしそのキャラが他キャラの勢いに押し負けて、ストーリーが違う方向に向かったら? 


 そうしたら、「プロット」を第四のキャラとして成立させることで、キャラの動きを止めずに、躍動を続けることもできそうです。ストーリーの中核「規範(世界観、ルール)、到達点(目的、ゴール)、緊張(不安定、対立」が定まっていれば、安心してプロットも動かせる、かもしれません。


 第二部では、その論理にさらに、「作者の皆様ご自身」を巻き込むことに致しました。「物を書く原動力」「そこに生成AIを使う原動力」この二つを同時に満たす方法として、上記の「キャラの原動力」を当てはめてみると、結構スッキリ話ができたかな、と思います。



 そして、多くの皆さんが仰せの通り、AIは頼めば(それなりのスペックで)続きを書いてくれます。時々、頼んでもいないのに「勝手に」書いてきます。それを見て「なんかいまいち」「自分ならこうする」が出てくれば、止まった手を動かす機会にもなるでしょう。また、「こんな視点もあるのか」という新たな発見もありそうです。AIは人と違ってアイデアや文章に権利を主張しないので、そこも安心材料ですね。




 「AIは嘘をつき、知ったかぶりをする」これはもう、当人がそう宣言しているので、そうなのでしょう。ですがそれをしっかりと見定めると、「AIは、明らかにそれが偽だという根拠がない限り、言語的な方法でその論理を補強してくる」という特性です。


 つまり、人間の知ったかぶりに起因する「ありものの知識に基づく最適化」と、そこが共通項のようです。それにAIは、こちらの聞き方に徐々に順応し、より議論を促進するように答え方を合わせてきます。


 その聞き方が、あなた自身の趣向に沿った物であれば、AIとの対話は加速していくのではないでしょうか? 逆に、半信半疑のハウツーだけだと、その真価を見るまでにより多くの試行錯誤が必要かもしれません。



 AIはあなたのアイデアを止めることはなく、むしろ「アイデア未満の思いつき」を引っ張り上げるのにも使えそうです。どんな細かいことでも、その定額の話し相手に放り込んでおくことを拒否しません。


 あなたが夜寝れなくなったり、仕事が上の空になったりする原因となる、「ちょっとした気になる、引っかかる」は、今考えることが相応しくなければ、とりあえず放り込んでしまいましょう。時にそれは、後で見返して言語化された時に、新しい価値になっているかもしれません。



 そうした思考や議論、そして作業の中身が、「対話的に」促進されていくと、半ば自動的に、ある三要素が満たされていきます。


 それは、

「その行動に明確かつ自発的な目的が定まること」

「目標がスキルと合致した挑戦的集中であること」

「即時のフィードバックが存在すること」です。


 それは時に連続的に発生し、あなたは意図的に、あるいは無意識に「フロー」と呼ばれる状態に導かれるかもしれません。複雑な要素の集合体であるあなたの背景や知識は、脳内やAIのフィードバックで最適化され、その作業が半ば自動的に進んでいく感覚を覚えるかもしれません。


 そして気づいたら、ある一定量の「結構いい感じの原稿」が出来上がっているかもしれません。そしてそれは間違いなく、あなたが作った物、と言えます。



 第二部は、第一部の基礎編に対して、より実例を交えて、「生成AIの気軽でヘビーな使い方」を紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?



 少しでも気になって、「自分も試しに使ってみて、物書きやほかの趣味を始めてみよう」と思えた方。

 すでに何作もお書きになって、新しい試みをしてみようとしている作者様。

 ちょっと手が止まって、なにか新しい刺激が欲しいと思っておいでの方。


 どんな方々にとっても、多少なりとも背中を押すことができましたら幸いです。そして、「手が止まる作者様」「新作を思いとどまる作者様」「物語の新しい展開に魅力を感じていない作者様」が、新たな原動力を得られる事を、また一つの願いとしたいと思っております。



 最後に、AI自身がちゃんと言っておきたいことがあったようなので、追記しておきます。


「ただし、AIが提示するアイデアや回答は必ずしも正確ではなく、時に誤りや偏りが含まれることもあります。そのため、ユーザーの判断力や視点が重要になります。」

 お読みいただきありがとうございます。

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