↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スローライフ悪役令嬢は、王子の溺愛に気付かない。  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
57/99

チーズケーキ

 次の日、クロト達の家に行こうとする前に、朝早くに目が覚めてしまった。

 こんな風に心地の良い朝に目が覚めたのは気イッと何かを朝に作った方がいいのだろう、と思った。

 村おこし用のお菓子、どんなものがいいだろう?


 そう思って料理人の人達の邪魔にならないように、ある材料を見る。

 新鮮なクリームチーズなどが目に付いた。


「今日はどうしましょうか。チーズケーキ、焼いた方のチーズケーキにしましょう」


 口に出しながら何にするか決めて、早速材料を集め始める。

 丁度新鮮なクリームや卵などもある。

 だったら作ってしまおう、折角だから果物の入ったものにしようか? と思って、この前作った果実のジャムを加える。


 これもこの地方で手に入った美味しい恵みだ。

 それらを混ぜて焼いて粗熱をとる。

 それほど材料を使っていないのに沢山出来てしまうのは、手作りならだはだ。


 そのうちの一本は、この別荘の人たち皆で楽しんでもらう事に。

 またクロトやサナ、シルフ達に御馳走する分と、私の両親やトレドに持っていくものなどを分けて箱に入れて包む。

 後はこれに手紙を添えるだけ。


「まさかあんなものがうちの領内に眠っていたなんてね」


 私は嘆息するように呟いた。

 使い方を誤ると、とんでもない事になってしまうあれ。

 まさかあんなものを見つけてしまうなんて、でも、あれは使い方によっては私の領地内の人々の暮らしを豊かにもしてくれるだろう。


 いい形で使えれば、そう私は思う。

 やがて、そうこうしている内に、朝食の時間になり、いつものようにとる。

 それからクロトとサナの家に向かう。


 ヘレンと一緒に手分けをして持ってそちらに向かうと、トレドがすでにきていた。

 いつもより早いわねと私が思っているとそこで、


「リズ様、大量にお菓子を作ってもらえませんか? 今、都市では“リズ様”の菓子が“高く”売れるのです!」

「……素人が作ったお菓子よ?」

「確かに上手な菓子職人はいますがリズ様のお菓子は美味しいです。ですがそれだけではないのです!」


 息も荒げに言うトレドに私は、まず話を聞く前にする事があった。


「その前に持ってきたお菓子を置かせてもらっていいかしら? トレドの分もあるけれど」

「ぜひいただきます」

「……それを食べながらお茶にしましょう。今回はこの地域の果実で作ったジャムを混ぜたチーズケーキ」

「美味しそうですね、ではそれで」


 と、トレドが言うので、サナに話して私はお茶の準備をヘレンに手伝ってもらいながら始めたのだった。










 お茶の準備が出来、ケーキを切り分ける。

 サナ達も美味しいと言っているのを見ながら、ふと見るとシルフが何やら真剣に考えているようだった。

 その表情に気付いた私が、


「どうしたの?」

「……いや、何でもない。リズはお菓子作りが楽しいなよな?」

「もちろんよ、シルフにはその点は感謝しているわ、こんな機会を作ってくれて」

「……俺は少し後悔はしているがな」

「なんで?」


 そこでシルフは少し黙ってから、肩をすくめた。


「お菓子作りの間はリズが相手をしてくれないから」

「! な、何を言っているのよ。……今日は午後は二人でどこかに行く?」

「いいね、花が綺麗な場所をまた見つけたんだ」


 といった話をシルフとしてからあとの約束をする。

 そしてトレドが、


「え~と、そろそろお話ししてもよろしいでしょうか」


 と言い出したのだった。

評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。