表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Das Heldenlied   ヘルデンリート 20 Die Hymne  作者: Siberius
ノエルの章
22/59

ノエル――ライガゲイウス

「うわああああ!?」

夜の町に謎の生物が現れた。

謎の生物は額に宝石がついたいた。

その姿はドラゴンに近い形をしていた。

謎の生物は角で一般国民を刺した。

夜の町に血が流れた。

謎の生物は何人かを襲った。

そのあと、忽然と姿を消した。

その影に、一人の宝石師がいた。


アレッシア(Alessia)王女はその直属騎士のもとに、国民が謎の生物に襲われているという報告があった。

アレッシア王女は赤いロングヘアに赤い瞳を持つ美女だった。

「なんですって!? もう一度説明しなさい!」

「はっ! 夜ルブリアナ市内で、謎の生物による国民殺害事件が起きております。昨夜は五名、おとといは三名、日がすぎるほど犠牲者が増えております」

と騎士が報告した。

「変ね……これだけ犠牲者が出ているのに、目撃情報がほとんどないなんて……いったいどういうことかしら?」

「何者かが意図的に襲わせているのではないでしょうか?」

「グイド(Guido)?」

昼の王宮内――

一人の恰幅の言い男性が答えた。

彼はグイド。アレッシア騎士団の副団長である。

「その可能性が高いわね。誰がいったいどういう目的かはわからないけど、このままこの事件を放置しておくことはできません。グイド、今夜から騎士団に巡回させて。私たちの手で謎の生物をみつけるわよ?」

「はっ! 直ちに!」

「それと」

「? なんでしょう?」

アレッシアは振り返って答えた。

「今夜出撃する騎士たちには休みを与えなさい。彼らには夜から働いてもらいますから」

「かさねがさね、ありがとうございます。アレッシア様」



「謎の生物が王都の国民を襲っている?」

「ええ、そうなの」

真昼の教会でセリオンとアンジェラが話していた。

「謎の生物か……この生物の目撃情報はないのか?」

「そうね。ただ、ドラゴンだってうわさだけどね」

「ドラゴンか……それならもっとはっきり目撃されているはずだが?」

「かろうじて生き残った人の話では、黒い、動く影が見えたって言ってたわ。それが唯一の目撃情報よ」

「いったい何が目的なんだ? ただ人を殺すことが目的なのか?」

「それも分からないわね。誰がいったい何の目的でこんなことをしているのかは謎だけど……急いで止めないと大変なことになるわ」

「そうだな。俺も夜の町に出かけよう。王都に出没する謎の生物と戦えるかもしれない」

「それをお願いできる?」

「ああ、もちろんだ」

「じゃあ、今日はもう休んで。夜になったら……まあ、あなたなら自力で起きてくるわね?」

セリオンは仮眠にため、奥の部屋に向かった。



「こいつが謎の生物か!?」

「小型のドラゴンか!?」

「アレッシア王女のもとに騎士を送れ! 謎の生物と接触できたと伝えるんだ!」

「はっ!」

グイドが命じた。

謎の生物の名はライガゲイウス(Raigageius)。

小型のドラゴンで皮膚の色は赤だった。

小型とは言ってもそれはドラゴンである。

全長は六メートルはある。

グイドがライガゲイウスの前に立ちはだかった。

グイドは剣を抜いた。

グイドのあごひげがきらめく。

「これ以上犠牲者を出すわけにはいかん! ここで私がくい止める! おおおお! 爆力ばくりき!」

グイドは力を上げる魔法を使用した。

グイドは炎と土の属性を使うことができた。



「何ですって!? グイドが謎の生き物と遭遇したですって!?」

アレッシア王女のもとに報告の騎士が派遣された。

アレッシアは血相を変えた。

「いますぐ私も行くわ。グイドが持たせているあいだに、駆けつけるわよ!」

「はっ!」


「ぐっ!? やるな!?」

グイドは炎の壁でライガゲイウスの炎の息を防いだ。

ライガゲイウスによって一人の騎士は殺され、ほかは戦闘不能に追い込まれた。

グイドだけが傷つきながらも持ちこたえている状況だった。

そのグイドも、これ以上の戦闘継続は不可能だった。

その時である。

「グイド! 今の状況は?」

「アレッシア様!」

「こいつが謎の生物……見たところ小型のドラゴンのようね。グイド、現状は?」

「はっ! 一名が死亡、五名が戦闘不能です」

「わかったわ。死んだ騎士は丁重に葬ってあげなさい。ここは私に任せて」

アレッシア王女が前に出た。

「かしこまりました」

アレッシアとライガゲイウスが対峙する。

アレッシアは光の斬撃をライガゲイウスに向けて放った。

光の斬撃がライガゲイウスを襲う。

なんとライガゲイウスはその光の刃を口で受け止めた。

「なんて敵なの!? 私の斬撃を口で受け止めるなんて!?」

アレッシアはライガゲイウスに接近した。

接近してアレッシアはライガゲイウスの角を狙う。

アレッシアの剣がライガゲイウスの角を切断した。

「ギャオオオオオオン!?」

ライガゲイウスが叫び声を上げる。

ライガゲイウスは怒り狂った。

ライガゲイウスはギロリとアレッシアをにらんだ。

ライガゲイウスの口元に炎がたくわえられる。

ライガゲイウスは炎の息をはいた。

「くっ! 光明壁!」

アレッシアは光の壁を出して炎を防ぐ。

しかし、じわりじわりと炎の圧力がアレッシアに押し寄せる。

「まずいわね……このままじゃ……」

アレッシアが言葉を漏らす。

幸い、ライガゲイウスは炎を止めた。

「今ね! 反撃のチャンスよ!」

アレッシアは光明剣でライガゲイウスを斬りつけた。

「なっ!」

ライガゲイウスは驚くことにアレッシアの斬撃をかわした。

さすがにアレッシアも攻撃をかわされるとは思っていなかったようだ。

ライガゲイウスは口に炎の弾丸を作った。

ライガゲイウスの「炎弾丸」である。

ライガゲイウスは口から炎の弾丸をはきだした。

アレッシアはそれを光の剣で受け止める。 

「くう!? やりるわね!」

その瞬間ライガゲイウスは鋭い爪でアレッシアを攻撃してきた。

アレッシアは剣でガードする。

しかし、威力を殺しきれずにダウンする。

アレッシアは剣を落とした。

アレッシアは絶対絶命だった。

アレッシアはライガゲイウスはをにらんだ。

だが、そこまでだった。

ライガゲイウスは口を開けてアレッシアにかみつこうとした。

アレッシアは死を覚悟した。

その時である。

一人の金髪碧眼の青年がライガゲイウスの牙を防いだ。

おそるおそるアレッシアは目を開ける。

「なっ!?」

アレッシアには小型とはいえ、ドラゴンの牙を受け止められる人間がいるとは思わなかった。

「大丈夫か?」

青年――セリオンが短く話しかける。

「え、ええ」

アレッシアは放心していた。

「今のうちに下がれ」

「わ、わかったわ」

アレッシアはよろりと立ち上がると、後方に下がっていった。

セリオンは振り返らずに、それらのできごとを悟った。

「こいつの相手は普通の人間には荷が重い。俺が相手になる」

ライガゲイウス至近距離から炎の息を出そうとしてきた。

それを見たセリオンはとっさに氷星剣を出して、炎を抑える。

炎と氷がぶつかり合い、爆発が起こった。

セリオンはバックステップで回避していた。

セリオンは大剣を氷の刃で覆った。

セリオンの「氷結刃」である。

ライガゲイウスが立ち上がる。

二足歩行の形態。

セリオンはライガゲイウスを氷の刃で斬りつけた。

ライガゲイウスの体に傷がつく。

ライガゲイウスは爪で反撃してきた。

せりおんは後ろに跳んで、この攻撃をかわした。

「そんな攻撃など当たりはしない!」

ライガゲイウスは炎弾丸を二発続けて放った。

「甘い」

セリオンはそれを氷の刃で一刀両断にする。

ライガゲイウスは炎の息を出した。

セリオンは氷結刃を振りかぶり、この息を斬り裂いた。

「ん? あの額の宝石は? 狙ってみる価値はありそうだな」

ライガゲイウスが四つ足歩行に戻った。

セリオンは大剣でライガゲイウスの宝石を打ち砕いた。

「ギイヤオオオオオ!?」

ライガゲイウスが倒れて消滅した。

「やったの?」

アレッシアが言った。

彼女は剣を手に持っていた。

「額の宝石か……また宝石なのか? いったいこれは?」

「セリオンが去ろうとすると。

「待って!」

「なんだ? 俺はノヴァ―ル国民じゃない。外国人だ」

「外国人であろうと魔物を倒してくれたのは事実です。それに我々は感謝しなければなりません。ありがとうございました。しかし、あなたをこのまま返すことは私たちにはできません。少し、事情を聞かせてもらえませんか?」

「…………」

セリオンはため息をついた。

これは朝までかかるだろうと思って。

そして事実、朝まで事情聴取があった。

セリオンは疲れた顔で教会に帰ってきた。

「あら? どうしたの? あなたが疲れ切った顔をするなんて珍しいわね?」

とアンジェラ。

「ああ、謎の生物と戦闘になった。謎の生物を倒すことはできたが、おかげで騎士団の事情聴取に会った」

「そう、大変だったわね。どうする? もう休む?」

「そうだな。もういい加減に休ませてくれ。俺も疲れた」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ