プロローグ 46億年と退屈
宇宙で生き生きと輝く青い星——地球。
そこでは時間と共に絶滅、進化、繁栄が行われてきた。
その全ての約46億年を見てきた少女が1人いた。
彼女の名前はアイサ。
誰がつけたとか、自分で決めたとかではなく、生まれた瞬間からそうであった。
見た目は16歳ほどの少女で、その見た目から変化することはなかった。
地球ができて彼女が生まれた、ではなく、彼女と地球は同時に生まれたのだ。
不恰好な星に水を生み出し、空気を作り、生命を創り出した。
彼女は創造主そのものであった。
歴史の教科書にも、学者の論文にも載っていないような出来事を全て見て経験してきた。
彼女は寂しさも、悲しさも、辛さも、愛しさも知らなかった。
唯一感じるものは退屈さだけ。
不老不死で永遠の命を持っていたが、彼女の時間感覚は普通の人間と同じだった。
退屈さを凌ぐためにその少女はある生物を進化させ、自分と同じ見た目の人間を生み出した。
この考えに至るまで、生まれてから約46億年かかった。
人間の歴史は近似すればほぼないようなものだ。
アイサは人間が国を形成し、そこで社会ができていく様子を飽きずに常に見ていた。
楽しいとか、興味深いといった感情はなく、退屈という感情が消えるだけであったが彼女にとってそれだけで十分であった。
そんな彼女が令和の日本で、退屈以外の感情と、人間という生物について知っていく物語だ。
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新連載百合作品です!
今日から完結まで毎日2話ずつ投稿して行こうと思います!
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