第八話 リオとカリュー
言われたままにリオとカリューは林へ向かう。
リオはある程度歩いたあと、周りを確認する。
「主人、魔法使う気だな?大丈夫だ、周りには誰の気配も感じないぞ?」
カリューが教えてれる。
「ありがとうカリュー、それじゃ行くか」
リオは魔法を唱え始める。
「旋風を起こし、我が身に、空への翼を!」
風属性の魔法『ウィンダムフライ』を唱え空中を高速で飛んでいく。
これの魔法は軍用の魔法。新人の時代に必ず覚えなければならない魔法で、足元を風で浮かせ、風の強さを調節して空を飛ぶ魔法だ。
軍の人でもないのにこの魔法を使っているのを見られたらひとたまりもない。
だから、リオは周りを気にしていたのだ。
「大丈夫だ、周りに気配はない、主人はこのまま真っ直ぐ向かえばいいぞ!気配は私がみるから主人は魔法の制御に集中しておけ!」
ありがとうカリュー。
「主人!これは当たり前のことだ!褒められるようなことではない!」
照れているようだ。なかなかに可愛い。
「か、可愛いなんて!からかうな!主人!」
カリューが赤面する。いつもよりとても赤い。
怒っているのかな?
「からかったつもりじゃなかったんだけど..........なんか、ごめん」
リオには何故怒こっているのかがわからないが、謝っておく。
(べ、別に怒ってるわけではいのだが.....)
小声でカリューは言う。
「ん?カリューなんか言ったか?」
どうやらリオには聞こえていなかったようだ。
「なんでもない!速く向かうぞ!」
リオとカリューは急いで林へ向かった─────
リオとカリューの話、これが書きたかったんです!!
次回は目的地到着!
先生とのお話です!
お楽しみに!
読んでくださりありがとうございました!