ちゃんと学びましょう
私の言葉が理解出来ないのか、はたまた私のチャーミングさに目を奪われたのか異世界トリオは起動まで少し時間が必要だった。
「そりゃ俺ら15だし。何なら俺達がいた世界じゃ小学生でもわかるけど。」
君たち15歳なんだね。高校生か?高校生で異性の幼なじみとラブラブハーレム通学か?もう借金奴隷でよくないか?憲兵さん呼んでくれよ。もう公平な裁きが下せる気がしないよ、ベロの上ヒリヒリするし、実はおでこ痛いし。
面倒くささが限界突破してるが、早いところご飯たべたい。私は朝食を食べてないのだ。なんなら今日はちょっと寝坊してもうすぐお昼になろうかという時間なのだ。モーニングもう終わったかな。
そんな事をつらつら思いながらも彼らの主張に耳を貸す。
「あのー使徒様、今回の件と曜日が関係あるんでしょうか?」
何だい猫耳お姉さん。君も気になるのかい?それとも君も朝ごはん抜きだったのかい?今日のモーニングはもう厳しいと思うよ?商業区の果物通りのカフェなら今からダッシュすれば間に合うかもしれないけれど、よかったら私と走ってみるかい?
「関係あるも何もそもそもの原因が曜日なんですよ。」
若干うんざりしながら異世界トリオを見る。
「はいっ!君たち1週間の曜日を言ってみなさいっ!」
「1週間も何も、月火水木金土日だろ。」
異世界トリオを代表してハヤト君がうんざりした表情で何言ってるんだこの幼児って顔で見てくる。
そりゃこっちのセリフじゃいっ!うんざりしてるのは私じゃいっ!こちとら朝ごはん抜きだぞっ!
身長伸びなかったらどう責任取ってくれるんじゃボケっ!
私が身長が伸びなかった時の恨みをどう晴らすべきかふつふつとしていると、猫耳お姉さんの言葉が聞こえてくる。
「あのー。1週間って火水木金土ですよ?」
猫耳お姉さんの言葉に異世界トリオは驚愕している。
「あのね。異世界トリオよ。この世界は火水木金土で1週間なの。君達の世界では7日で1週間だろうけど、この世界は5日で1週間なの。」
この世界では常識だが1週間は5日、1カ月は6週の30日、1年は12カ月の360日なのだ。もともとこの世界には魔術がある。魔術の基本属性としての5属性がそのまま曜日としてあるのだ。
「じゃ、じゃあ2週間って」
震える声でハヤト君が呟く。
「10日だね。14日じゃなくて。」
私の無慈悲な言葉に異世界トリオは愕然としている。
彼らは理解してしまったのだ、10日の納品指定日を14日で計算してたらそりゃ遅延になるわと。
商業ギルドの職員さんと猫耳お姉さんはやっと腑に落ちた表情だ。そりゃ話しが通じないよね。2週間に間に合ってませんって言ってるのに、間に合ってるって言われるんだから。
「さて、君達の依頼失敗理由が明白になった所で今回の落とし所を決めようか。」
ゴリラが急に喋りだした。なんだ聞いてたのか。ドラミングの場所探しで悩んでるのかと思ってたよ。
それよりベロの上ヒリヒリするんだけど。時間たったら余計痛くなってくるよねベロの上。




