庭園の東屋
庭園の東屋でお茶しながら会話している
「まったく!寝ている処にモンスターの子犬を投げ込むなんて」ブツブツと文句を言う黒猫のアラシャ
「はははっ、それぐらいの悪戯で怒るなアラシャ」
「ダメ召喚魔法使いのディアルが間違えて召喚したが、そのうちモンスターの子犬も懐くさ」
アリサの兄アシャルは愉しそう
「久しぶりだ、エリンは元気そうで良かったな」
アシャル
「はい、あちらの異世界の仕事がありましたから
うちの召喚魔法使いのディアルを置いて
急ぎ帰りましたが…アシャル様、黒猫様」
「ディアルはアリサ王女様の漫画アシストをしていたと聞きましたが…失礼がなかったかと心配でした」
金髪のエリン、エリンの白猫耳に尻尾がピクピク
「大丈夫だよ、むしろ
ダメ召喚魔法使いのディアルは漫画アシストでこき使われてたが…まあ、俺の手製の菓子だ」
「きゃあ〜美味しそう、流石ですわ」エリン
「楽しみにしてました!」黒猫のアラシャ
「マンゴー厶ースにラズベリーのケーキ、ピスタチオのアイスクリーム、ああ、紅茶を頼む」
「はい」女官のルウが銀髪を揺らし、白猫耳をピクンとさせて
手慣れた仕草でお茶を入れてゆく
「ああ、またみたいだな」アシャル
「ぎゃああ〜」「ガウッガウッ!」
庭園の中を召喚したモンスターに追い回されて逃げ惑うダメダメ召喚魔法使いディアル
「ちょっとディアル君、漫画のアシストをしてよ!
手が足りないのよ」アリサが部屋の窓から叫んでいる。
「まぁ、いつも通りみたいですね」黒猫のアラシャ
「アリサ王女のお手伝いですか?私も手伝って…」エリン
「エリンはやめておけ」
暗い笑顔でアリサの兄アシャルが呟く
「エリンちゃんはやめた方が」やはり、暗い笑顔で黒猫のアラシャ
「ええ、あの恐ろしい恐怖は…」沈んだ暗い表情の女官のルウ
「……」
三人の様子に触れてはいけない事に気がつくエリン
「あら〜4人ともお茶会なの?」にこやか笑顔のアリサに幽霊のようにぼんやり立つアシストのたくあにマリエ達がいつの間にか其処にいた。
「暇なのね〜クククッ」次には恐ろしい笑顔のアリサ
「召喚魔法使いのディアル君はアシスト用に取り押さえたけど…次は…?」
「ひっ」女官のルウ
「うっ!しまった」兄アシャル
「あ、あ、あ、アリサ…ぼ、僕のアリサ
あ、僕、王としての政務あるから!」
黒猫のアラシャ
「嘘だな!黒猫」アシャル
「う、バラさないで下さい!」
「おほほ〜じゃー楽しい修羅場、漫画をみんなで描くわよね、タクト君は兄ちゃんを、マリエちやん達はアラシャ義父様と女官のルウさんを連行よ」
高らかにアリサは宣言すると
庭園の東屋に居た兄アシャル、黒猫のアラシャ、女官ルウを連れ去った。
「…一体、何が」取り残されディアルを追い回していたモンスターを撫でながらエリンが呟いた。




