前世の日本では…
此処は日本のとある地方都市
マンションの一部屋
「同級生で、同人誌仲間の有紗…アリサちゃんが亡くなり、もう3年」
「優しくて、可愛くて才能があったのに即売会の帰りに事故で…」
私は山埜マリエ、同人誌作家でバイトと学業に追われつつ、同人誌も描いていたりする。
仲良しのアリサちゃんを偲びながら
彼女の同人誌をしみじみ眺めている。
「漫画の会社がアリサちゃんの同人誌を出版したいからって、アリサちゃんの遺族と打ち合わせ中」
「校正などを私、頼まれたのよ」
ため息一つ
「あ、御飯作らなくてはね」
「田舎のお祖母ちゃんが送ってくれた野菜に
福岡の糸島の苺のあまおう、福岡の明太子にひよこ饅頭」
「持ち帰りの一蘭の博多ラーメンに」
「従姉が北九州漫画ミュージアムに行ったから、土産に999のヒロイン、メーテルのサブレのお菓子」
送られた箱の中身を見ながら呟く私
「糸島の海辺の牡蠣小屋、一蘭の店、また、行きたいな」
「北九州の漫画ミュージアム、彼処は楽しいわ
小倉駅から降りて松本先生の999のメーテルの銅像もあって、展示会に様々なアニメキャラをイメージしたお菓子を出す茶店に本屋、楽園かも!」
「野菜に水分、発酵食品は腸活に大事よ
発酵食品はヨーグルトに味噌汁とかチーズに納豆」
「味噌汁、レトルトのカレーにキャベツ、人参、キノコ…シメジなど、沢山入れて」
「御飯の中にキノコのシメジ」
「アリサちゃん、私また、東京のコミケも行くわ」窓の夜空を眺めながらも…また、呟く
そうして…数年、数十年
漫画の作家、動画編集の仕事、結婚、子育て…
それなりの幸せな人生を送り…大往生
で、私は転生した!
「きやあ、マリエちゃんにまた会えたわ!」
「アリサちゃんなの!」
私の姿は灰色猫耳、猫の尻尾のある少女の姿
目の前には…先に転生したアリサちゃん
黒猫耳の美少女の姿で
王様の養女で王女さま
更にはこちらの異世界で、売れっ子同人誌作家のアリサちゃんがいた。




