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【コミカラ二巻出たよ】スライムは最強たる可能性を秘めている~2回目の人生、ちゃんとスライムと向き合います~  作者: 犬型大
第二十一章

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お試しアワアワ1

「ということで試作品完成!」


「完成!」


 体液石鹸の濃度や香り付けなど色々と試してみて、いい塩梅のものを見つけた。

 花の匂いを二種類と、柑橘とハーブは人気の高いものをそれぞれ混ぜていいとこ取りした新しい石鹸用の香りを一つの計三種が出来上がった。


 ひとまず三種類の石鹸タオルをいくつか生産した。

 香料入り薄め体液石鹸に浸したハンカチサイズのタオルを天日干しして乾燥させたものが、石鹸タオルの完成品である。

  

 ただ実際に使ってみて試すというところなしには、みんなに売ることもできないだろう。

 もうちょっと香りが強い方がいいとか、泡だった方がいいとか使う中で分かることもあるかもしれない。


「あとは使ってみて……だな」


「お試しする?」


「ああ、キーケックも試したのは手ぐらいだろ? 体全体、あとはやっぱり髪だな」


 特に女性なら髪にいいかは大事だろう。

 ここからは実際に試してみてだ。


「どやって試す?」


「やっぱりみんなに使ってもらうしかないだろ?」


 香りの時に試したみんなや貧民街の人も何も無料で石鹸タオルを使ってもらう予定だ。

 今でも無償で貧民街風呂は提供しているので、石鹸タオルを試すぐらいみんな軽く協力してくれるだろう。


 まずは身内から始めて、それから無償のお試し、そして完成したらオランゼに石鹸タオルを紹介して本格導入となる。


「んじゃ、背中流したるから入るか」


「ジ、ジケと、僕で?」


「ああ、そうだよ。なんか問題あるか?」


「て、照れちゃうな……」


 キーケックはちょっと顔を赤くしている。


「男同士で何言ってんだよ。石鹸タオル持っていくぞ」


 ーーーーー


 お風呂場も色々と改良が進んでいる。

 現在真ん中に仕切りを立てて女性用と男性用に分けてある。

 

 基本的に体を洗うことはなく、お湯に浸かって体をタオルで拭くぐらいのことしかしない。

 ジケの厚意で毎日やってるので、毎日入りに来るような人もいる。

 

 最近貧民たちが小綺麗になっていると、まことしやかに噂になっているとか、なっていないとか。

 そしてお風呂場の二階は関係者以外立ち入り禁止となっている。

 

 そこにはお湯を生産する作業場もあるのだけど、実は関係者用の浴室もあるのだ。


「悪いな」


「いえ、いつでもどうぞ!」


 お湯作りとして雇っている貧民の青年にお願いして、二階の浴槽にお湯を溜めてもらった。

 お風呂事業も貧民街の子どもたちの立派な仕事となっているのだ。


「いざお試し!」


「お、お試し!」


「私もですか?」


「ここ毛がしんなりしちゃうね……」


「女の子いるけど?」


「大丈夫だよ」


「何が大丈夫なの?」


 お試しメンバーはジケとキーケックに加えてユディット、さらにはなぜかピコもいる。

 ジケたち男どもは裸にタオルを巻いているが、ピコはもちろん服を着ている。


 ユディットはともかく、なぜピコがいるかというとジケが何かしようとしているのを見つけてついてきたのだ。

 キーケックは恥ずかしそうに顔を赤らめているけれども、ピコはニヤリと笑っている。


「このピコちゃんが背中を流してあげよう!」


 ピコは両手に石鹸タオルを持ってヒラヒラと舞い踊る。


「じゃあ試してみようか」


 ジケは石鹸タオルを水につけて、軽く揉む。

 泡が出てきて、タオルが柔らかくなったら使用可能だ。


「まずは左腕」


 洗い上がりの匂いチェックのために石鹸タオルを替えて、各部位を洗っていく。


「くんかくんか。いい匂いだね」


 浴室に花の匂いがふわりと香る。

 匂いすぎないようにしながら匂うように調整するのも意外と大変だった。


 割と花の香りは強めで、結構薄めている。


「このタオルも結構いいな……」


 柔らかめのタオルは肌にも優しい。

 そのまま洗うこともできるので洗いやすい。


「おお……すべすべ」


「いい感じ〜」


「それはフィオスだぞ」


「フィオスは常にむにむにすべすべだね!」


 腕だけを洗って泡を流す。

 洗った直後の腕はすべすべとしている。


 ピコはフィオスを撫でている。

 確かにすべすべともしているが、別に石鹸で洗ったわけではない。


 ちょっとしたピコジョークだ。


「匂いもいいな」


 泡を流してもほんのりとした花の香りが残っている。

 軽く香水でもつけたようで、悪くない。


「次はこれだな」


 次の石鹸タオルを水につける。


「んー、僕これ好き」


 今度は花ではなく、柑橘やハーブを混ぜたものの香りだ。

 カグノーズが混ぜたものからサボンと名付けた。


 混ぜて作った匂いだからか、あまり他では嗅いだことがない感じに仕上がっている。

 爽やかでありながら心地の良い香りとなっている。


「洗った感じに違いはないな」


 タオルで洗って流してみた。

 洗ってみた感じ、香料を足したからと洗浄能力に変化はないようだ。


「みんなが好きそうな香り」


「私もこれ嫌いじゃないですね」


 サボンと名付けられた香りは、調査で人気が高いものをうまく組み合わせたので評価が高い。

 これなら服から香ってもいいかもしれないとジケは思う。


「男子、サボン人気かな?」


 残る花の香りと何も使っていないもので足を洗った。

 最後は気に入った香りでそれぞれ背中を洗い合うことにした。


 なんと三人ともサボンの香りを選んだのだ。

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