〜第1章2部"少年領主と新たな友"〜 努力の結晶
復⭐️活⭐️٩( 'ω' )و
……お待たせして申し訳ありませんでした(´-`)
「ほいほいっと、これでヴェリトルでかき集められるものは最後っすよ。先輩方とバルディさんから渡してもらったっす」
「ハーバー、無理を言ってごめんな?そこの机に置いておいてくれ」
両手に持っている書類を見ながらハーバーにそう言うと、ハーバーは既に山と化した机を、無理矢理掻き分けながらドサッと置くと、少し自慢げになりながら頭を掻いた。
「本当にヴェリトルの保管所から見つけ出してくるのは大変だったんすよ〜〜」
が、すぐさま真顔に戻ってシゲンの真意を問いただした。
「…………で、一体どうしたんすか?"税"について問題があったんだろうすけど、調べて持ってくる最中も考えてもまったくもって分からなかったす」
「シゲン、ハーバーの言う通りだぞ。バルディが代行になってからあからさまに税収が二倍以上になっているのが問題だったが、別にそれ以外は問題ないはずだろ?」
そう、バルディが領主代行となってからの税収は大幅に変わったものの、それ以外は年によって振れ幅はあるものの、おかしいものではなかった。
そう、彼らにとっては
シゲンは、ハーバー達にバルディが代行になる前の物を不敵に笑いながら手渡した。
「ハーバー、クロノス、この文面を見ておかしい所はあるか?」
そう言われた二人は、何度も彼ら自身確かめたものの、再度念入りに端から端までじっくりと見た。
が、何も見つけられなかった。
「…………?これのどこがおかしいんすか?別に税収に多少の増減はあるっすけど、毎年毎年同じなわけはないっすからこれで間違いないっすよ」
「別に間違いもないし……それにこれはバルディが代行になる前だろ?今回の件には関係はないだろ」
二人はそう訝しげに言ったが、シゲンは未だに不敵に笑っていた。
「そう、確かにおかしい点は一見ない。でもな、商会からの税収を見てくれ」
そう言って商会からの収支の欄をシゲンは指指した。
そこにはヴェリトル最大の商会であるルシット商会を始めとした所から納められる税が書かれていた。
だが十数年分のを見ても、おかしいと思わなかった。
「二人とも、私達が今まで発明してきた物を踏まえてもう一度この税収を確認してくれ」
そう言われ改めて確認すると、この中で一番内政に精通しているハーバーが、おかしさに気付いた。
「っつ!……これは確かにおかしいっすね。」
「……すまん、どう言うことなんだ?シゲン、おれはまだわからないんだが……」
ハーバーがそう苦々しく呟いている中、クロノスは頭を?にして不思議そうに問いかけた。
それに対してシゲンは、ゆっくりと喋り始めた。
「クロノス、それは…………」
――――タクト達と修行をした際、家をより発展させようという考えで様々な政策やアイテムを提案していた。
無論それがそのまま採用される事はまず無く、大半は却下されていた。
理由は前にも言ったが、時代も何もかも違う所で出来た物が、この世界でも有用になるとは限らないからだ。
それでもいくつかはタクト監修の元、ヴェリトル家にて信が置ける人材をかき集めて提案した物を研究していった。
政策ならばそれに精通した学者を招いて話し合い、物ならば鍛治師や木工家などに相談して実現できるか、またその為にはどの様に作っていけばいいのか、と。
その時は年少だった事もあって、自分の存在はカモフラージュされて他の文官連中に任したものの、発案者として裏で知る限りの情報を洗いざらい話した。
十年の間に無事世の中に出せた政策や物品はとても少なかった。
それでもとても少ない、穴だらけの話を真面目に検討して作り上げたヴェリトルの、いやこの世界の人々によって作り上げた、まさに"努力の結晶"であった。
今でも開発や研究を続けているのは多々あり、出来たものの一部が視察として街に出た時に見た千歯扱き然り、酒だったりする。
それはシュバルツ領にて、商人の手によって帝国各地に広がって大きな評判を呼んだのだ。
見て下さってありがとうございます!
誤差脱字等御座いましたら、教えていただけると幸いですo(`ω´ )o




