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【日常】雰囲気は大事

【お題:闇、骸骨、遊び テーマ:妖しげな魔女の遊戯 文字数:494字】

「アンタ、好きな人がいるね」


 闇色のローブを着た魔女が、私の目を見て不敵に笑った。

 水晶玉の代わりなのか、頭蓋骨に手をかざして、深淵を覗くように。


「でも最近、関係がうまくいってないようだねぇ。違うかい?」

「……はい」


 ごくり、と私は喉を鳴らす。

 告げられた内容は、紛れもない真実だった。


「よりによって彼の誕生日に仲違いするとは、災難だったね」

「……っ! どうしてそれを……」


 まさかこの女、私達が昨日ケンカしたところを覗き見したのだろうか。

 これだから彼女は侮れない。……あとで問い詰めないと。


「ヒヒ……心配なさんな。今日のあなたは大逆転できる一日。ケンカしたあの人とも、仲直りすればきっと今より絆が深まるかも」

「え? それって……」


 そのとき、強烈な既視感が私を襲った。

 どこか聞き覚えのある言い回し。

 まるで私と同じ時を過ごし、同じものを見たかのように、

 魔女は私の記憶通りの言葉を紡ぐ。



「今日の乙女座のラッキーカラーは赤、ラッキーアイテムは地球儀で――」

「あー、それ××テレビでしょ? 私も今朝の占いコーナー見たわ」

「ちょ!? そーゆーので世界観壊すの禁止!」


 魔女のコスプレで遊ぶ友人は、大層憤慨したのだった。

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