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憧憬の向こう側  作者: 葉竹ゆり
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私はひとりだったけど、貴女はひとりじゃないんじゃない?

自分を自分で抱きしめて

両手で左右の逆の肩だき、

私はここで、だいじょうぶだからと。

うつむき、目を閉じ、言い聞かせ、

ひとりっきりで、生きてきたから、

特に寂しくなかったから、

別に違和感なかったから、

普通にひとりで、生きてきたから。


これからだって、だいじょうぶ。

今までちゃんと、やってこれた。

これからだって、だいじょうぶ。


私はたったひとりでも、

ひとりの温もり感じていたから。

私はここでひとりでも、

ちゃんと自分で暖かかったよ。


人は誰もひとりだから、

ひとりが普通な状態だから。


自分自身を愛してあげて?

自分のことを、愛してあげてね?


それで、私は、生きて来たから。

今までちゃんと、生きて来たから。

今までずっと、生きてきたから。


それで、私は、生きて行くから。

これからちゃんと、生きて行くから。

これからずっと、生きて行くから。


少なくとも、貴女、

貴女には、私がいるじゃない?


私がなんの才能も特技も人脈もお金も持たず

それでも生きて来た、

私が、ここに、いるじゃない?


最低でも、私よりはいいよ。

ま、私レベルと比較される屈辱とかも

あったりするかもしれないけどさ。


それに、

貴女には、私がいるよ。

私には、誰も味方がいなかったけど、

貴女には、少なくとも、

私という味方がいるよ。

たいして、お役にはたてませんがね?


これで、どう?

生きていけると思えない?

まだダメなんなら、なにしてあげよ、か?

ハグして、髪なで、キスしてあげよか?

むろん、ほっぺにだよ。


どおお?

ちょっとは、思いとどまれた?

いいのよ。なんでもはなしてね?

ちゃんと聴くよ?

だって、わた……ッ

ちょっとッ、な、なにしてんの?


いいって、いったけど、それはいったけど……

それは、ほっぺにって、いったじゃない?

いきなりなんて、失礼な……子……よ……ね。


でも、そんなに笑ってくれてるんなら、いい。

……だって……

ほんとはね、

わたしがあなたにしてあげたかったんだから…

もう…………


え?わかってた?

バレバレだよって、ウソ。

ち、ちょっと、恥ずかしいじゃない、そんな、

……眼が違ったって?

そんなふうに、いわないで、ね?お願い、ね?




ね?

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