表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
90/136

第90話 戦闘服

「突然怒り出すから、付き合いきれねえな。



イタチがやられてれば満足だったのかよ。



イタチが好きなんじゃなかったのか。」



バドグはやり切れない気持ちで、



ズンズン先を歩いて行く



ミヤナのあとについて行く。



ミヤナの意識には



得体の知れない



怨みと不信感が渦巻いていて、



訳もわからないような



ちょっとしたきっかけで



強い怒りと腹立たしさが極度に揺れ動いて



自分ではどうすることも出来ない状態になるのだ。



形相はすさまじく



頭に二本のつのが生えてしまった。



何かが分裂しているのだろう。



それでもしばらく興奮状態がつづいた後、



徐々に落ち着いて来て、



着ている物が戦闘服から



普段着ている朱色に刺繍ししゅうが入った



裾長すそながの着物にもどって角も消えた。



そのうち少し先にイタチと



その先に飯山がキョロキョロとあたりを見回して



何かに怯えながら



歩いて行くのが見えるようになって来た。



ミヤナの機嫌はスッカリ治って、



いつもの姐御あねごに戻ったが、



バドグはれ物に触るように



まだ警戒して気安く話しかけられずにいた。



どのくらい歩いただろうか。



先頭を行く飯山がそれ以上進めずに



立ち往生しているのが目に入って足を止めた。



山道が急な坂になって来て、



その先がどぶ水の中に沈み込んでいたのだ。



その後ろにイタチが暗闇に潜んで



飯山の様子をうかがっている。  



どぶ水の川なのか、沼なのか、



奥深い底のほうに



何か家のようなものがあるのだろう。



微かな明かりがちらほらと



汚れた水を透かして見えている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ