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Reshot  作者: 如月いさみ


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42/61

その6

城の外周半分くらいまではそんな感傷に浸れたが後半はそれどころではなかった。


一颯は汗をだらだらとかいて

「やっぱり散歩するんじゃなかったな」

と途中で買った健康飲料のスエットドリンクを手に「暑い暑い」と眉間にしわを寄せながらビルに戻り

「帰ったー」

と事務所の戸を開けた。

「あー、もう今日の仕事は終わりー」


そう言った瞬間に探偵事務所の社長である尾米正が

「一颯君、依頼が来たよ」

と笑顔で告げた。


…。

…。


「仕事終わりって言ったじゃねぇか」と一颯は心で突っ込んだものの正の前に行くと

「んで、しゃちょー」

依頼の内容は?

と聞いた。


ぶっきらぼうで粗野で…仕事さえさぼりそうな雰囲気だが意外と真面目なのである。


理沙はその様子を見ながら

「一色君は本当にまじめだよねぇ」

と心で言い、じっと二人の様子を見つめた。


尾米正はメモを手に

「依頼者は三清精密機器の常務で畦倉克夫」

明日の朝10時に来て内容を直接話されるそうだよ

「なので今日は終わって良いけどね」

と告げた。


「はい」とメモを一颯に渡した。


一颯はふぅと息を吐き出し頭の上でやっぱり暑さでへばっているピーを籠に戻すと理沙に

「坂路、三清精密機器の情報を頼む」

と告げた。


理沙はホームページの会社概要などを印刷すると

「はーい、一色君」

と即効渡した。


一颯は受け取ると

「早いな」

と言い

「だが二部用意しろ」

と指示した。


理沙は一瞬首を傾げた。

誰が見るの?である。


社長の尾米正は依頼を受けるが探偵業務にはノータッチである。


一颯はスエットドリンクを飲み干して

「七尾の分だ」

と理沙の疑問に応えた。


理沙は「おぉ」と驚きながら

「りょうかーい」

ともう一部印刷して七尾友晴に渡した。


友晴は受け取り

「ありがとうございます」

と答えた。


理沙は笑顔で

「いえいえ」

と答え

「本家の人なのに腰低い」

と思わず心で突っ込んだ。


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