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Reshot  作者: 如月いさみ


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20/61

その4

ここ数日の間に太陽は眩く輝き気温がグングンと上がって、まさに7月に似合いの夏の様相を見せていた。


一色一颯は半そでにジーパンと言った出で立ちで汗を拭うとたどり着いた探偵事務所のクーラーの前に立って

「今日から三日は休みだから依頼を受けてもしねぇからな」

と宣言した。


社長の尾米正はハイハイと軽く受け流しながら

「ピーちゃんの散歩も無しなのかい?」

と聞いた。


オカメインコのピーは籠の中でジージージーと円らな瞳で一颯を見つめていた。

が、一颯はあっさり

「当り前だ」

と答え、ピーを見ると

「今日は暑いから涼んでおけ」

というと、言われた瞬間に羽をばたつかせて

「イブキー、ラブリー」

ワタシ、ホムズ

「ピー」

と叫んだ。


一颯はそれに酷薄な笑みで応え

「三日間はダメだ」

と言い

「坂路に連れて行ってもらえ」

と俯いてパソコンで書類を作っている坂路理沙を見て

「ピーをよろしく」

というとピーの悲鳴のような鳴き声を背に事務所を後にした。


坂路理沙はそぉうとピーを見て

「残念だったね、ピーちゃん」

と言い

「ご友人と会うって言ってたけど」

どなたかしら?

と呟いた。


一颯に関しては友人らしい友人を見たことが無い。

どちらかというと一匹オオカミなのだ。


大学へも通っていたのでそれなりに知り合いもいるのだろうがそう言う話を聞いたことが無かったのである。


ただ以前に『あいつなら』とか『あいつに』とかポロリと漏らすように誰かのことを呟くこともあるが、こんな風に「友人に会うから」と言われたことが無かった。


尾米正はう~んと考えながら

「余程の相手だね」

と言い

「でもそう言う部分に身の危険を感じない限りは立ち入らないのが暗黙のルールだからね」

と呟き

「仕事仕事」

と書類を見始めた。


確かに坂路理沙も同じように注意を受けているので詮索はしていないのだが、何故か気になるのである。

彼女は立ち上がると

「ま、仕方ない」

というとオカメインコのピーに鳥用のハーネスをつけて

「私だと逃げるでしょ」

だから今日はハーネス付きで散歩よ

と告げた。


ピーは俯くと

「リサ、ライバル、ピー、ホムズ、リサ、モリモリ」

と鳴いた。


理沙は目を細めて

「…そうね、三角関係の位置取りはあってるけど」

モリアーティ教授はそういう立場じゃないから

と言い、ピーを頭に乗せて

「じゃあ、散歩行ってきます」

と事務所を後にした。


外は眩く暑い風が流れていた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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