第十二話「ち●こ」
【__________執行対象に移行します。】
【おお!ド○ネター其のものではないか!】
いや、マジで似てるから驚きを隠せない。て言うかそんな事に驚いている場合じゃない!
【犯罪値係数が平常値を上回って居ます。執行モードに移行しますか?】
移行しません!て言うかオペレーターと話してるみたいに感じるから止めて、その再現度!
「入りなさい、前髪くん。」
教室から教師の声が聞こえてくる。
がらら
「どうも〜」
教室内は静寂に包まれる。そして一人のクラスメイトが声を上げることでクラスに笑いが湧いた。
「チ○コやんけ!」
「「あははははははは!!」」
「こ、こら!わ、笑ってはいけません!ぶふ、皆さん、静かに!」
(お前も笑っとるやん。もろに笑っとるやん!)
良し、負け犬ヒロインとヒロインを攻略する前にこのクラスを救済してやる。完膚なきまでにな。
「いやぁ先生!イジメを形容するクラスって存在するんですね!PTAと教育委員会に後で報告書を送って起きますね!先生の履歴書付きで!」
先生ににこやかな笑顔を見せつつそう言いつける瀬名。教師は即座に顔色が真っ青になるが、それを無視してチ○コ呼びした生徒の机の前に立つ。
「次に俺の事をチ○コ呼びしてみろ?勃たせない身体にしてやる。」ミシ
その男子生徒の肩に手をやり、少し力を入れてやると首を縦に大きく振った。
「それでは皆さん、此れからの学校生活楽しみましょうね!」
(初めに舐められたら終わる。)
元の世界では友達と呼べる存在はいなかった。だが自己防衛程度なら出来る。小学校と中学前期は厳しかったが、鍛え始めれば此方のもんだ。
(イジメ?ふん、筋肉がそんなもの粉砕するわ!)
筋肉は裏切らないからな!友情や絆なんて曖昧なものとちがってな。マッソー!鍛えてミ○カ、ナンバーワン!
【だから、脱ぐと逞しいんですねぇ♡】
【今日から汝は妾に腕枕をする権利を与えようぞ♡】
良きにはからえ!みんなも鍛えよう!
(おっと、いかんいかん。負け犬ヒロイン救済から筋肉催促小説になるところだった。いや、寧ろ筋肉の各部位の鍛え方についてレクチャーするなろう小説と言うのは新しいのでは.........)
【駄目です♪しっかりと目的を果たして下さいね♪】
【そういったものは既に世間にいくつも出ておる。それに付け加え負け犬ヒロインを救うなんて見たことなかろう?】
いやいや、簡単に言ってくれるな!同人誌の主人公でもない自分にそんな寝取りテクはない(断言)
【ふっ、所詮は容姿がものを言う。】
【散髪するなら何時でも言ってくださいね♪】
うぅ、それは.........
トントン
「ねぇちょっと!なんでアンタが此処にいるのよ、キノコ!」ボソ
後ろの席に座る小畑が小さな声で話を掛けくる。
(お前を攻略する為だよ!)
とは言えない________いや、逆に言ったら面白いのではないだろうか?
「アンタに会いに来たんだ。」ボソ
「は、はぁ//」
小畑が席を立ち上がり叫ぶ。
「小畑さん、いきなり大声を上げてどうした?何処か調子でも悪いのか?」
教師の対応がどうにも優しい気がする。
「い、いえ.......ごめんなさい。登場人物の気持ちになったら感情が抑えられませんでした。」
その言い訳、無理がありすぎる気がするのですが。
「物語の登場人物に感情移入する事は良い事ですが、授業中に声を荒げてはいけませんよ。」
小畑はすみませんと謝ると着席した。
ツネリ
「痛ッ!?」
「アンタのせいで怒られちゃったじゃない!」ボソ
自業自得だと思うのですが。
「__________チッ」
舌打ち!?さっきから小鐘島が凄い形相で此方を睨みつけてくる件について。
「ん?」
何か口元が動いているな。
"随分と中が宜しいのね、キノコ君"
そうか、お前も俺に喧嘩を売りたいと見える。
"妬いてるのか、小雪ちゃん?"
ガタ
「なっ!?誰が妬いてるですって!」
クラスの視線が一気に小鐘島に注ぐ。
「小畑さんに続き小鐘島さんまで、一体どうしたんですか?」
こいつ等は一々大きなリアクションを取らないと行けない縛りでもあるのだろうか。
「いえ、この登場人物を見ていたら今晩の献立が考えついてしまって.....」
いやいや、その言い訳も無理があり過ぎるだろ。
"後で覚えてなさいよ"




