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第十話「 教師がヒロインものにハズレはない(断言)」

この教頭、怖い........そもそも罪ってなんですか?


「いや、本当に転入手続きで来たんです!そ、そうだ!小畑心春と小鐘島小雪を呼んで貰えれば証明できますよ!」

「そうですか........貴方は我が校の誇りである生徒達への劣情、いや欲情が抑えられずにこの学び舎へ足を踏み入れたのですね。」


うーん........


(良し、逃げよう!)


この大空に翼を広げ飛んでいきたいなぁ!


ガシ

「まだ、お話は終わっていませんよ。前髪さん、でしたっけ?」

「ひっ!?」


本当に勘弁して下さい!負け犬ヒロイン攻略どころの話じゃなくなってるから!それ以前に社会的抹殺を受けそうだから!


【ショウガナイ!ショウガナイ!しょうがナイツ!】


しょうがなくないないです!助けて下さい!


「何でも言うこと一つだけ【エクペク○パトローナム!!】切り替え早!てか呪文、おい!」


ガララ

「失礼します。来月度の予算レポートって..........キノコくん?」


あぁ、小鐘島小雪が俺にとっての光に見える。負けヒロインだけれども。


「や、やぁ!今日から同級生になる前髪キノコだお\(^o^)/」


即座に彼女の隣へと移動し手を握る。


「ちょっと、いきなり「話を合わせてくれ。後で事情を説明するから。」はぁ、分かったわよ。」


教頭が燻し気な顔で此方を見てくるが、お構いなしにまくし立てる事にする。


「いやぁ、彼女の紹介もありましてね。是非、進学校であるこの高等学校へと転入したいのですよ、教頭先生。両親の方は海外出張でして、何れご挨拶の方はさせて頂きます!」


小鐘島へと視線を合わせ、自分に合わせる様に伝える。


「教頭先生、前髪くんは見た目はこんな感じですが、勉学の方は優秀です。以前、対策として転入試験の問題を出した際には全て8割以上の点数を取りました。」


こんな容姿って、おい.....


【勉学の方はツッコまないのですねぇ♪】


遠回しにバカってか!俺は友達がいないから勉強しかする事がなかったんだよ!


【そうか、ならば汝はもう悲しむ事はないな。】


悲しむ事はない__何でだ?


【なぜなら_____________】








「助かったよ、小鐘島。」

「そうね、ふふ。もっと感謝しなさい、同級生くん。」


あぁ、感謝するさ。社会的に干されなくて済んだしな。


「そう言えば自己紹介がまだだったな。俺の名前は__________」


夕暮れの帰り道、坂道は風が強く吹く。そして前髪の髪が風に当てられ、小鐘島小雪に素顔を見られる事になる。


「_____________ジョン。前髪でもキノコくんでも好きに読んでくれ。」


余りにも美しかった。まるで絵本に出てくる王子様そのもの。アイドルやモデルなどが束になろうと目の前の男の美しさには霞む。


(綺麗........まるで、絵画に描かれる美男。)


顔が紅く染まる。だが夕日のお陰で前髪本人には気づかれていない。

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