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○○○○
ミア・クーゼンは人では無い。
この世界に芽生えた命では無い。
ジェラルド・クーゼンの娘では無い。
『ミア』では無い。
彼女さえも知り得ぬ事態によって、この世界に○○○○は迷い込んだ。
○○○○の名前を示す言葉の無い、○○○○の存在を示す概念の無い、そんな世界に彼女は一人、戻る術など○○○○をもってしても分からない。
○○○○は今、ミア・クーゼンを名乗り、人の子を装う。
それは、○○○○をこの世界で一番に見つけ、その手を握り締めたジェラルド・クーゼンがそうであると定めたからだ。
彼が望むから、○○○○は人の子供で、○○○○はミアという名前で、○○○○は彼の娘なのだ。
○○○○が○○○○としても役割を果たさぬ限り、それは変わることなく続くことだろう。
○○○○ではなく、ミア・クーゼンである彼女が、誰よりもそれを強く望んでいる。




