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人類滅亡前に転生させられた『遊び人』だけど!~幼児のSMゲーム~ 作者:ろぼろぼ

第1章王都編

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プロローグ

『どうせ生きるなら面白い人生を…』

何時もの時間にいつもの様に
学園前の停留所にバスが停車する。

バス停の前を通り掛かったクラスメイトが私に午後の予定を尋ねてくる。
その他愛のない社交辞令に対し、

「爆撃を予定しております!」

と敬礼をし、まるで爆撃機にでも搭乗するような素振りでバスに乗り込む事となる。
勿論現実の予定ではなくブラウザゲームの話です。

バスの席に腰を掛け、窓からクラスメイトを見送ると
私は敬礼を解き深いため息をつく。

平凡な日常。
小言ばかりの両親。
良くも悪くもない学校の友人達。

そして俗物的な女性達。


どれもが、とても『退屈』で『平凡』。

何時から世の中は、こんなに退屈になったのだろう。

TVやネットを見れば世界各地の様子がリアルタイムで確認でき、よほどの不幸が無ければ死ぬ危険性もなく。

世界はもっと危険な冒険やトキメキに溢れていても良いのではないだろうか

空を飛ぶ野生の小鳥はあれ程幸せそうなのに。
知らない空を眺めるだけでワクワクした気もちはどこへいったのだろう。

私は小鳥より不幸です。


そんな退屈な日々……、
塾の帰りの街角で偶然知り合った外国人の女性から渡されたのは、


『一発で別世界に行ける薬!夢の世界へGO!』


……現実を忘れられる魔法の薬。
別に信じていたわけではなかく

ちょっとしたビタミン剤や興奮剤みたいなものだと思ったのです。


モラトリアムに飽き……物思いに耽る
そう、魔が差したのです。

ほんの少しの刺激…そこから新しい自分が始まる


はずでした。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


そして深く暗い闇に包まれる。

どこからともなく電子音声が響きます。


『人間道からログアウトを確認しました。』

本当、人の道から外れました。

気が付くと、そこはどこまでも続く暗い空間……

遠くに見えるのは僅かに輝く星々の光…
そして永遠に続く広く底無しの空間に、
心の底から恐怖と言う感情が沸き上がってきます……


「……天道てんどう人間道にんげんどう修羅道しゅらどう畜生道ちくしょうどう餓鬼道がきどう地獄道じごくどう)…全ての枠から外れた世界へようこそ……私はこの世界の女神」

背後から響く女性の声にビクンと思わず身体が震える。

そこに居たのはホログラムの様に光り輝く緑髪の女性。

「薬を頼っちゃ駄目でしょ。クスリ駄目!ゼッタイ!」

彼女は軽く叱る様な素振りを見せるが
すぐに機嫌を直し楽しそうに伝える。

「悪い薬飲んじゃったね♥まっ"来世"では頑張ってよ!」

一瞬、冷たい…、感情を抜いた(おぞ)ましい女神の言葉が響いた・・・ような気がしました。。

「解脱できない亡者を次の世界に転生させるのが私の役目……来世は、きっと貴方の好みの世界よ……今度、神様が始めた修羅道と餓鬼道を合わせた様な鬼畜な…ゲホゲホ、素敵な幻想道(ファンタジー)…古き良き冒険の世界よ…終わりなきトキメキと冒険を求める亡者が行く世界」

そして女神がパネルをタッチしていくと、大河ドラマ的なBGMが鳴り響き、
目の前に文字が映し出される。。。

-500年  『シナリオ1・神々の世界』
0000年  『シナリオ2・人類の繁栄』
0956年  『シナリオ3・勇者ポポス誕生』
0980年  『シナリオ4・人魔大戦前夜』
1000年  『シナリオ5・世界の終わり』

まるで某歴史シュミレーションゲームのシナリオ選択画面の様に歴史の略歴と年表が表示されている

「う~ん、どの時代から始めるかだけど、私のオススメとしては、シナリオ4の人魔大戦前夜かしらね。魔王と勇者ポポスの人類分け目の熱い戦いが始まる直前なのよ。まっ勇者と魔王の古代魔法の打ち合いで人類は滅ぶんだけどね。でも戦いの準備も十分に出来るし楽しいわよ」

女神はとんでもないネタバレをすると腕を振るう

「さぁ、輪廻の世界は繰り返す!夢と魔法の世界よ。人生を楽しみなさい・・・」

そうして私の詰まらなくも儚い人生は終わり、

新しい世界が始まるのです。


最後に現世に対し私が言い残す事があるとすれば、

『薬は用法・用量を正しくお守りください』
『また使用期限を過ぎた製品は服用しなでください』

とTVCMのキャッチフレーズくらいでしょうか。


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