【イ軍編4020】データ鬼活用リリーフサバイバル術
人の入れ替わりが激しい最弱イ軍の爆炎リリーフ陣にあって、8年9か月3日の一軍生き残りに成功した風野。
とはいうものの、ストレートは最速138km、持ち球は曲がるようで曲がらないスライダーとお気持ち程度に落ちるフォークでコントロールもアバウト、通算防御率は5点台後半で、投球にいいとこ全く無いような塩梅であった。しかし、本拠地東京新宿スタジアムのデータ室に日参している姿が、多数の関係者から目撃されており、独特のデータ解析で日々頑張っていたとかいう評価が定着していたものである。
球団もそこのところを勘案して、風野に引退後即横滑りでスコアラー就任のオハーを出したのであるが、ラーメン店経営で予定している収入1000万(あくまでも予定)の33.4%に過ぎない条件に、秒速お断り。そして、取らぬ狸の皮算用で気が大きくなっている事から、自分が何故データ室に通っていたのか、訊かれてもいないのにゲロってしまうのであった。曰く、
「ワァ気合系なんで、最近のクッソこまけぇデータなんか見てもワケ分からんからね。そんな事より、大事なのはリリーフ陣の中での立ち位置よ。これを毎日チェックするのが長寿の秘訣なんやね。何せ防御率一番いいと酷使されるし、悪過ぎたら外される。真ん中あたりをいかにキープするかが、生き残りの鍵を握っとるんや。かと思えば、一番いい投手を出し惜しみして、三番手四番手あたりを使い潰すみたいな監督もおるから、爆炎リリーフ陣でサバイバルすんのも、なかなか大変だったんやで(適当)」




