過去へ
『…そうですか、話は大体分かりました。』
【もう一度…勇気に会わせてください…】
『…1日だけですよ。それと、勇気君は生き返るわけではありませんので。』
【はい…かまいません…】
『では、過去へ戻る準備をします…、まず、この腕時計をはめてください、あとは、こちらの部屋に入り真ん中に置いてある椅子に座るだけです。』
【はい…】
私は、男から腕時計を受け取り、手首にはめ、
部屋にある椅子に腰掛けた。
目を閉じ、気を落ち着かせた。
勇気に会える…
早く会いたい…
会いたい…
ゆっくりと目を開けると……
ここは…昔私たちが住んでいたアパート…
『ママ!』
…!!!!勇気…!!!!
『ママ、そんなびっくりしてかおしてどうしたの??』
【勇気…!!】
私は、勇気を引き寄せ強く抱きしめた。
『ママ!いたいよー!』
【勇気…ごめんね…ごめんね…】
『え?だいじょぶだよー!いたいけど、ママにぎゅーされるのすきだもん!』
【勇気……勇気…ママ、勇気がだいすきよ…】
『うん!ぼくもママだいすきだよ!パパもだいすき!みーんなだいすき!』
【勇気はかわいくて優しくてとってもいい子…ずっとずっとママのそばにいてね…】
『うん!!…ママ…』
【なぁに…?】
『おなかすいた!』
【うん…、そうだね、もう夕飯の時間だもんね…】
『ママー!はんばーぐたべたいなぁ…!』
【うん…。勇気はんばーぐだいすきだもんね!でも材料が……無いみたいだから一緒にお買い物行こっか?】
『うん!いく!』
私は勇気と手をつなぎ、勇気のだいすきな歌を勇気と一緒に歌いながら買い物へ出かけた。




