放心
私が買い物から帰ると、人だかりが出来ていた
何かあったのかな…
人だかりをすり抜けると、救急車と消防車が止まっていた
私の住んでいたアパートは結構古い構造の建物で、階段を上がり、すぐ脇の部屋が私たちの自室でした
何かあったんですか?
人だかりの中にいた人に事情を聞いてみた
ー男の子がベランダから落ちちゃったみたいだよ、ここのアパート古いからね、手すりが錆びてたみたいだから寄りかかったかなんかしたときに誤って落ちちゃったんだろうな、かわいそうに…ー
……そんな……まさか……
私は救急車の方へ駆け寄った、すると救急隊員の人に「この子のお母さんですか?」と、
そこには頭から血を流し、腕と足を有り得ない方向に曲げ、変わり果てた勇気が横たわっていた
勇気…!!!!!
勇気は…いなくなった…
私のせいで…
その後はもう覚えていないくらい
今の今まで朦朧と生きながらえてきました。
私が勇気を殺したんです
私が勇気を…
謝ったところで勇気は生き返りません
刑務所へ入り罪を償ったところで、勇気は生き返りません。
でも私は、
もう一度勇気に会いたいんです
勇気に謝りたい
でもそれ以上に、
勇気を抱きしめてやりたい
私にどれだけ虐待されようが、
旦那には遊んでもらえず、ほったらかしにされても
あの子は私たちを心から愛し続けてくれました
そんなあの子を…
裏切り…私たち…
あの頃の私は…
今更ですよね…
でも方法なんて何でもいい
もう一度あの子に会いたい
1日でもいい、1時間でもいい、
あの子の愛に真正面から向き合い、
あの子を愛してやりたい。
私たちも、
あなたの事がだいすきよ
あなたは、私たちの大切な宝物よ
そう言ってあげたいんです…。




