19話 2人で1人 4人で0.5人
次の日の朝にやっと龍呪助は目が覚めた
「大丈夫ぅ?ずいぶんうなされていたようだけど」
「ん、ああ、少し気が悪夢を見ていてな、もう大丈夫だ、真梨のところに行こう」
「少し気になったんだけどさ、あなた達兄妹の名前って自分で決めたの?」
「妹の名前は俺が決めたぞ、俺の名前はどうだったかな、もう忘れてしまった、どうしてそんなことを?」
「いや、基本的に神や沈の名前ってその存在を表すでしょ、貴方達はそんな感じじゃないし」
「はあ」
それを言えば本来重力の神の名前が坤花なのだ
真梨という名前はただの龍呪助からの贈り物
なぜ空気の神の名前が龍呪助なのは
おっと 話している間に城の前に到着したようだ
「ほら、今度は昼に来てあげたわよぉー、さっさとあけなさい、こっちは聞きたいことがあるよー」
城から男が1人出てくる
「貴様ら今何時だと思っているんだ、まだ朝の4時だぞ、用があるなら14時ほどに来い!」
「うるさい、近所迷惑だ、こっちは真梨と瑕玉に用があるんだ」
裏からまた1人出てくる
「そいつは通して大丈夫だ、こうも早く来るとは思わなかったがまあいいだろう、姫も起きていru」
「は!了解いたしました」
奥の部屋に通される警戒心が無いように見えるが
相手も聞きたい事があるのだろう
「いいか、この先にいるのは雨宮家のご令嬢、坤花様だ、姫の前では失礼の無いようにしろ、余計な真似をしたらすぐに追い出すからna」
「坤花、か、分かってる、努力するよ」
ゆっくりと瑕玉が扉を開ける
「おは、よう、さっきぶり、だね」
「ああ、おはよう、坤花」
気まずい空気が流れる
お互いにまだあまり現状を把握していない
「まあまずはこちらの質問に答えてもらおうか、お前、姫の兄とか言っていたなどうゆう意味だ」
「そのままだ、坤花は俺の妹、一応聞くが、坤花は拾ったのだろう」
「ふむ、正式な雨宮家で無いことを知っているのか、今はその言葉を信用しよう、で?、その兄がなんのようだ」
「はあ?兄だぞ、返しに貰いに来た、それだけだ」
少しの間沈黙が流れる
真梨は死んだも同然なのだが
それでも龍呪助が彼女を求めるのは
血なのか 約束か ただの愛か それとも?
「わるいが、それはできなi」
「なぜ」
「理由は単純お前が人間として信用できないからda」
「は?」
「坤花様を拾ったのは当時7歳の私と雨宮家当主、 雨宮 天照子爵様が森の散策に行っていた時、坤花様は泥にまみれ怪我を負っていた、それを介護し、助けたのda」
暇そうにしていたフォビアが口を挟む
「はぁ、それで、今の話に関係ないと思うのだけど」
「それだ、お前らのその態度だ、勿論拾って助けてから、周りに坤花様を知っている者はいないか探した、しかし一向に見つからなかった、坤花様は記憶が無く、常に元気がない、なぜお前らはそんな彼女を探していなかったのだ、お前じゃ無くてもいい、お前の親は、あんな森の奥にいたのだ、お前らは、坤花様を、捨てたのだろう!!!、だから探してもいなかった、今になって可哀想に思い探したとでも言うのか?ではなぜもっと前にその結論に至らなかった、それに、まるで反省している様子がない、普通はあったとしても[心配した][大丈夫で安心した]ここら辺だろ、[覚えているか]だと、全てがお前を信用するに値しない、お前の人としての人格は絶対に信用しない、してなるものka!」
龍呪助は人でもないし 真梨を捨てたわけでもないが
そいつらからしたら知るわけもないからな
「ん、まて、お前さっき何と言った?」
「お前らを信用しないと」
「そっちじゃない子爵の方だ、なんて名前だ?」
「雨宮 天照様だが、それが何か?」
「何だ、思い出せない、確かに聞いたことがある、 覚えている」
「アマテラス.....」
消去の神によって消された者は存在から名前まで
その者が行ってきたこと全てが消える
しかし消えるのは消された者だけ
周りの人からはその者の記憶は消えない
だが あいつが行ってきた行為が消えていない
記憶の神によって消された記憶は
二度と戻ることはない
記憶の神は記憶を消すことはできても復活させることはできない いや 正確には絶対にさせない
他には新たな記憶を植え付けることができる
なぜ天照の名を覚えている?
裏切り? 虫? 特異点?




