第1話「炎の能力」
お読みいただきありがとうございます!
新章突入です!がんばっていきたいと思います!(ライト目線に戻ります)
それではどうぞお読みください!
あれから、数日がたった。今は蜘蛛と武蔵、エディクさんそして、炎がベッドに寝かされている。結局ヴォルグの目的は何だったのだろう?解けない問題を考えている僕に炎が言う。
「ライト。水を…呼んできて。」
炎の言葉があまりにも意外だったので聞き返す。
「水を…?」
「早く。」
炎にせかされ、水を探しに行く。黒雷に場所を尋ねると、どうやら訓練室にいるようだ。ネプチューンに回線を繋いでもらって、水を呼ぶ。
「水、炎が呼んでるよ。」
水はあの黒い腕と戦う手を止め、すぐに訓練室から出てくる。そして、走って医務室へ向かった。水が医務室に着くと、炎がベッドから起き上がり言う。
「水今日は言わないといけないことがあるの。」
「何?急にどうしたの?」
炎が途切れ途切れに言う。
「私は…もう…皆とは戦えない。」
「「「「「えっ?」」」」」
炎以外の全ての人が炎に尋ね返していた。
「入るぞ。」
エースさんが医務室に1枚の紙を持って入ってくる。
「炎、これを。」
炎にエースさんが紙を渡し、そのまま炎のベッドに腰をかける。炎は紙を見て、紙から目を逸らして言う。
「私はヴァルトに能力を奪われた。もう皆とは戦えない。」
水が…いや、エースさん以外の人が絶句している。まさかヴァルトの狙いが炎の能力を奪うことだったなんて…。
「だから、検査をした。」
水が何とか口を動かして尋ねる。
「一体…何の?」
「水と私の能力のシンクロ率。」
炎に代わって、エースさんが説明する。
「私の能力は“能力のコピー”だ。だが、炎の能力を私の能力として発動することは出来なかった。しかし、ムー大陸の力でコピーした能力を他の者に写す事が出来る。そして、炎の能力が水に発動することが出来るか試していたんだ。検査結果は“可能”だ。」
今度は炎が説明をする。
「だから、水に私の能力を…」
炎の言葉をさえぎって水が叫ぶ。
「嫌だ!だって、私はその能力でまた…誰かを…。」
水が医務室のドアを乱暴に開けて出て行った。
「…水……。」
炎が僕に頼む。
「ライト…お願い。水を説得して。」
僕はコクリと頷き、水の後を追う。水は既にエレベーターの中にいて、地上に向かっていた。僕はテレポートで先回りして地上に向かう。
水がエレベーターの中から出てくる。
「水、炎の気持ちも考えてやれよ!」
「ほっといてください!」
水がさらに走り出し、逃げる。僕は水の前にテレポートしてぶつかり、水を止める。地面を転がって、止まる。水は立ち上がろうとしなかったので、僕が上半身を起こして言う。
「水…炎はまだ皆と戦いたいんだよ。」
水が涙声で言う。
「…そんなことは…わかっています…。」
「じゃあ炎の分も水が戦わなくちゃいけないでしょ。」
水も上半身を起こす。しかし顔を両手の間に埋め、くぐもった声で言う。
「…怖いんです。また…仲間を…傷つけてしまいそうなことが。」
水の肩を抱き寄せて、僕が言う。
「なら、僕がダークから水を守る。」
水が声を上げて泣きだす。僕は水が泣き止むまで傍にいてあげた。
水はエースさんから炎の能力をもらい、水はその日炎と眠った。
…しかし、僕は気がついていなかった。僕が水の肩を抱き寄せたとき、神風が僕たちを見ていたことを…。
お読みいただきありがとうございました!
今回は次回へのドキドキを残すような感じで終わらせていただきました。次回が気になります!(作者なのに…)
それでは次回もまたお読みください!
真叉風巳




