天使と悪魔
天使「全然違う意見だったわよ。あと、SNSを見てみなさい。ほら、みんな投票済証の写真をポストしたり、ストーリーにあげてるわよ!」
え、SNS、だと……!?
う、うわ! こいつ、ウェイ系のくせに選挙に行ってやがる! え、こいつも!? え……こ、この子も!? け、結構みんな行ってんの……? まじか……! で、でも嫌だよレンタカーも借りて行くのううう……。
悪魔「そ、そんなの、そんなのいいんだよ! くそっ、こうなったら……くらいやがれ! うおおおお!」
悪魔はデビルインパクトを発動!
悪魔の伸ばした手から紫色の電撃が解き放たれる!
天使「うっ!!」
天使に100のダメージ!
天使「な、何をするの! そっちがその気なら……」
天使はホーリー・ブレイクを発動!
天使の掲げる両手に光の球が作られ、それが悪魔へと襲いかかる!
悪魔「ぐ、ぐわぁぁぁぁ!!!」
悪魔に100億のダメージ!!
悪魔は力尽きた……。
「あ、悪魔! 大丈夫? しっかりして!!」
悪魔「か、海斗……ごめんな、お、俺は、もうダメみたいだ……選挙、に、行くしか……」
「いや、俺、行きたくない! 俺は、悪魔、君を信じたい! 一瞬でも天使に従おうとした俺がバカだった、だから……だから! お願い!」
悪魔「すまん、海……斗……」
「あくまぁぁぁぁ!!!」
天使「残念だったわね。あなたはもう、選挙に行くしかないのよ」
「くっ……天使てめえよくも…… うおおおおお!!!!」
海斗は閉じた傘を両手で持ちながら天使に向かって駆け出し、間合いを詰めるとそれを思いっきり振った!
傘から青の稲光が放たれる!
「デス・レイン・エレメンタルエレクトリックソード!!!!!!!!!」
海斗のデス・レイン・エレメンタルエレクトリックソードが決まった!!!!
天使に100億のダメージ!!
……
「なっ……!」
天使「ふっふっふ……あなたの実力はこんなものなのね」
「なん……だと」
天使は、宙に浮き、神々しい光を放つと、姿を変えた。
天使「貴様は私を怒らせた。これが最終形態だ」
天使の聖なる光子剣!
天使が両手を構えると、たくさんの光子フォトンが天使の構えた手に集まり、そしてそれが光の剣に形を変える。
天使はその刀を構えると、一気に間合いを詰め、ホーリー・フォトナイズ・ソードを振りかぶり、海斗に斬りかかった!!!
「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
海斗に9999不可説不可説天9999無量大数100兆52のダメージ!
「……お、お前よくも」
天使「諦めて選挙に行くんだな」
そう言って痰をぺって吐き捨てると、天使は海斗を置き去りに、森の中へと姿をくらませていった……。
「……に、逃げるな卑怯者ぉぉ! ……うっ、うっ……」
♢
「……はい、4000円ね。20:00までには返しにきてください。注意事項として、コーヒーなどをこぼされますと、自己負担になりますので……」
「……はい……はい……気をつけます……はい……」
エンジンをかけ、レバーをDに入れたりして、車を発進させた。
市民会館に着いた。知り合いはいないみたいだ。とりあえず安心した。
靴箱に靴を仕舞い、広い部屋に入った。
図書館みてえな独特な匂いが漂う。
「こちらが受付になりまーす、中川海斗さんですね、中川、中が……はい、こちら投票用紙になります」
「……はい」
カキカキ
ストンッ
「こちら投票済証になります」
「あ、あざま……」
……
『投票済証 第一小学校 2年 大川隆くん 選挙に行こうポスターコンテスト 特選』
……
市民会館を出た。
……
………
みんな、選挙に行こうね!




