ここから始まる三人の新たな関係
第一章最終話ですm(__)m
ドアを開けると、立っていたのはもちろん望愛だ。
急いで来たのか、少し息が上がっている。
俺はそんな望愛に苦笑しながら、部屋に入れた。
そこからはあっという間の展開だった。
美涼が意を決して、俺と付き合い始めたことを伝えると、望愛が美涼に抱きつき、俺の予想どおり喜んだ。
最初目を丸くして呆然としていた美涼だったが、状況を理解するにつれ、望愛と同じように笑顔になった。
その後は、手を取り合って、話しながらイチャイチャし始めるし。
もう完全に二人の世界ができあがっちまって、入り込む余地がなかったぜ。
しかも、話題の中心が俺なもんだから、めちゃくちゃ小っ恥ずかしかったが、なんとかぐっと堪えた。
「けど玲旺くんは、私達以外にも増やしちゃいそうでちょっと心配なんですよね」
すると、望愛が聞き捨てならないことを言い出したため、さすがにここは、二人の会話に割り込まずにはいられなかった。
「あん?突然何言ってんだ?ってか、増やすってなんだよ?俺は別にそんなつもりねえぞ」
「いやいや。玲旺は無自覚に人誑しなところがあるからね。女の子の方が好きになっちゃうってことは十分考えられるよ」
「ですよね。玲旺くんのことだからきっと困ってる女の子がいたら必ず助けるのでしょうし。でも、変な女の子に捕まっちゃダメよ?」
「……二人して何訳わかんねえこと言ってんだか。お前らが珍しいだけで、そんな女がそう何人もいるかよ」
困っている女の子がいたら助ける。
望愛が決めつけるように言ったが、俺はそれを否定できなかった。
漫画で破滅するヒロインはまだ他にもいるから。
俺はヒロイン達の誰一人としてそんな未来を迎えてほしくない。
だから絶対に助けてみせる。
ただ、望愛と美涼以外、夏休みまでに話せてもいないけどな。
本当、前途多難な険しい道だぜ。
ってか、それはそれ、これはこれだ。
俺は、金髪で耳にピアスをした極悪な人相の見た目完全に不良なチャラい男だぞ。
だからこそ、ヒロインと知り合うのにも一苦労してるってのに。
鍛えられた筋肉はまあ、自慢になったとしても、こんな男が遊びじゃない本気の恋愛で、女にモテる訳ないだろうが。
望愛と美涼が特殊なだけで、他のヒロイン達は助けたからって俺をそんな風に見たりはしないだろう。
だから、二人の言ってることは杞憂でしかねえんだよ。
「玲旺くんは自分のことなのに何もわかってないのね……。美涼さん、ここはやっぱり私達がしっかりしないといけませんね」
「そうだね。玲旺を放っておいたらどうなってしまうのか……、本当に心配だよ」
全、然、信用されてねえ!!?
俺、一応お前らの彼氏だよな?
いや、そうか。もしかして、だから、か?
結局俺はこいつら二人を好きになっちまったからな。
他の女も、と思うのは仕方がないのかもしれない。
ったく……。
「心配すんな。俺はお前らを大切にする。それは絶対だ」
俺は自分自身に誓った言葉を口にし、二人を一緒に抱きしめた。
「ふふっ、それは心配してないわ」
「ああ。私も信じてるよ」
望愛と美涼も笑顔で俺の背に腕を回してくれた。
そんな中、今回、美涼が望愛に俺と付き合っていることを伝えたのを見て、一つ思ったことがある。
俺自身、二人との関係を終わらせるつもりは全くない。だけでなく、二人を幸せにしたい。
だからこそ、なるべく早いうちに望愛と美涼、それぞれの親御さんにちゃんと話をしないと、ってな。
まあ、俺の方は、二人みたいに簡単なことでは決してないだろうが、たとえどれだけ時間がかかっても、認めてもらえるまで頑張るしかない。
だってこれは、漫画の悪役、龍賀玲旺ではなく、今を生きる俺が自分で選んだ道なんだから。
お読みくださりありがとうございます。
本話で、第一章完結となります。読者の皆様、お楽しみいただけましたでしょうか?
ストックなしに、ここまでほぼ毎日投稿で駆け抜けてこられたのも皆様のおかげです。
読み続けてくださり、本当にありがとうございます。
望愛や美涼を少しでも可愛いと思ってもらえたら最高に嬉しいです。
玲旺のこともかっこいいと思ってもらえてたらいいのですが……。
最後に、毎日投稿はいったんここまでとなりますのでご了承くださいm(__)m
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