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4

4、まず問題なのは、どうして幼なじみが死んだという事でもあるが

それ以前に、どうやって寝ている寝室で殺したかという事もいえる

こうなると家族が怪しくなる

外からはいるのは難しいが

内からはいるのであれば

それほど容易いことはない

正直、人が寝ているところで、人を殺すのは難しいかも知れないが

もしかすると、死んだものを、横に置いたのかも知れない

どうしてしんだというのに

これほど冷静か

其れは多分、もう一人の自分のせいだ

いつも困るとこいつがいた

それどころか、辛いときはいつもいた

怖いときも楽しいときも

いつもいつもいつも

そいつはどんな困難なときでもニヒルに笑い

どんな楽しいときでも

ぶつくさとぐもんを呟いた

そんなひねくれた奴だ

困ったときは、全てを割り切り

割り切らなくても良いとこまで割り切った

いってしまえばストイックであるが

自分を労ることの出来ない馬鹿でもあった

そいつは言う

僕は言う

「きっと、家族がやったんだ、もしかしたら、死んだ父がやったのかも知れない、母が寝ぼけて殺したのかも知れない、妹が嫉妬して殺したことも考えられる」

違う違う違う

「違う」

「どう違う」

それはまるで犯人を知っているというように

そんな余裕を浮かべて言う

もしかしたら何も知らず

ただただ楽しんでいるのか

「・・・・お前が居るじゃないか」

「はははははあああああははあああはああああ・・・そう・・正解

私・・いや・・僕かな、君から見れば、私は僕

双子の妹黒子・・兄の、志郎白と黒

全く真逆で同じからだ同じ気持ち

同じ所有物

何で私の心を裂くの

どうして」

「落ち着くんだ」

「なんで」

其れは酷く黒目がちなめで僕をみた

「・・警察に行こう」

「誰が殺したって」

「・・僕が殺したんだろ」

「・・そう、僕、でも私」

「ちゃかさないで」

「茶化していないさ、君は君だし、僕は僕だし

私は私、全て私のしたことだよ」

「何で」

「僕が、いや、君が取られると思ったからさ

君は僕の体であり、心であり、空気であり、存在であり

愛だから、恋だから、血だから、物事の半分以上の何かだから」

「・・・でも、ころさな」

「殺さないと無理だ、君はいつもニヒルに私から居なくなる

私が好きだと言っても、君は言わない

だから私はいえない

そしていっても君は言わないことにした」

「そんなことはない」

「ある、私がいくらいっても、君はそんな考えはないことにした

私が君であるから

君はそんなことを考えないから

だからそんなことは生まれない」

「ない、絶対にそんなことは

僕は僕とは違うだろ」

「そうさ、でも同じだよ、僕は僕を愛している

僕は僕を愛していたのさ

僕は僕を」

その時僕が僕に抱きついてきた

其れは酷く僕とはうり二つで

でもどこか柔らかく

腹に異物を押し込み

そのまま息絶えていた

僕は彼女の中から猛烈に吹き出している液体を止めようとしたが

しかし、僕はその腕に力が入らなかった

そのうち僕はただただ奴のまだ暖かいからだと

そして中からあふれる血の血だまりを

見ながら、それを最後に動かなくなった

どうすれば良かったのかな

その時になって、僕はその存在を現実のものとして強く強く強く認識したのだ



この物語は

全てフィクションです

この物語は

全てフィクションです

なお、今からこの拙い叙述トリックの謎解きを


さて、今回の犯人は「妹の黒子(双子)」と言うことになります

そして、その動機は、兄(双子)への濃い恋慕と、複雑怪奇な何かになります

そして行動は単純です

兄にいつも目を光らしている彼女は

片っ端からその恋をつぶしていきます

そして、ついには、家という、確実に逃げられる望みが薄い

証拠満載の場所でついに、その人生を最愛と奇っ怪な何かとともに

兄と幕を閉じるのです

また、父親は仕事先で死んであり

家族構成は

母 双子 妹  の四人家族となります

大体こんな事でしょうか

以後お読みいただきありがとうございますと

付け加え

ありがとうございました


以下省略

ありがとうございます

イタチコーポレーション

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