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4話 三つの派閥・・・

僕はいま・・すごい顔相で囲まれてる・・・

「天使ちゃんが泣きながら落ちた理由を聞かせてもらおうか・・・」

「言い訳は聞かない・・さっさと吐け」

「天使ちゃんの敵は私達の敵!!」

・・・・・・・・・・・・

などなどいろんな罵声が聞こえる><

このままでは収まりそうにないし、話も聞いてもらえなさそう・・どーしようかと思ってた・・・・


「ちょっとまった!!」

「一人で大勢を囲んで何してるんだ!!」

「GMコールするぞー」

っと・・・周りにいた人が仲裁に入ってくれて・・言い争いが始まってしまう・・・


・・・・タイミングは今しかないと!!

「皆さん落ち着いて話を聞いてください!!」

「じつは・・・・」

とやっと今までのことを説明することができた

・・・そして





「なろほど・・・天使ちゃんはお姉さんのゲームを借りて入ってたのか・・・」

「それで返さないといけないと・・・」

「ってそれってできないんじゃなかったっけ?」

「データ消すと三日間は入れないんだっけ?」

「それで泣きながらお姉さんに謝りに行ったのか・・」

「じゃあ天使ちゃん・・このままデータ消して入ってこなくなる」

「そんな・・・・・・」

など・・・皆さん、お通夜のようなひょうじょうをしてる・・・

そんな中・・

「天使ちゃんの名前、マリアちゃんっていうのか・・」

「天使様らしい美しい名前だ・・・」

などいう人もちらほらいる・・・

あっ・・・そーいえば

「仲裁に入ってくれた人、ありがとーございました」

「やっと話を聞いてもらいました」

仲裁してくれた人に感謝の言葉を言うと・・・

よかったとか、納得してもらえてよかったね・・と言って去っていった


「あと・・・皆さんにもご迷惑をおかけしました」

と謝ると・・・・

「こちらこそ冷静を失ってた」

と・・・代表らしき我体の大きな人が謝ってくれる

「けど・・・天使様に近づくものは天罰が下るぞ」

という女性もいる

・・・どこかの宗教のようだ^^;

「そんなこと言うということは・・・まりあちゃんは自分達以外と一緒にいてはいけないと?」

「そんなことではない、天使ちゃんにはただこの世界を楽しんでもらいたいだけだ・・・われわれはそれを見守るだけで十分なのです・・」

あれ?

そんなこと言うと

「ねぇ、あなたたちは自分の言ってること、理解してるの?」

「なんだと!!天使様は自分と一緒にいるのが一番いいというのか!!」

話の空気が怪しくなる

「それ以前の問題だ・・・じゃあマリアちゃんは誰ともPTを組まないで一人でこのゲームをプレイしろというんですか?」

「そーいうわけではない・・・もっとふさわしい人と組まなくてはならないのです」

・・・・・

「それは自分達の仲間だというんですか?」

「我々は見守るだけだと言ってるではないと・・・」

まわりがざわつく

「そんなこと言っても・・・マリアちゃんに近づく人は追い払い・・自分たちは周りで見てるだけと・・」

「だから天使様と組むに相応しい人と・・」

「それは誰?」

「・・・・・・・」

「これから探す」

オイ

「そこの男の人も同じ考え?」

「我々はそんなことは考えてない!!」

「ただ天使ちゃんを危険なものから護りたいだけだ!!」

そーだ そーだ という声が聞こえる

けど・・・

「基本はマリアちゃんに近づく人を追い払うと・・・」

まるっきし同じだ・・・

そして・・・皆黙った・・・

「じゃ、じゃあどーしろと」

「だから皆さんもマリアちゃんと積極的にコミュニケーションをとればいいんですよ」

ガヤガヤガヤ

「天使様は絶対無二の存在!!そんな低俗なまねはさせるわけには・・・」

「今日入ったばかりの未成年プレイヤーを勝手に崇拝の対象にしないで^^;」

なんか・・・・派閥が二つに分かれてるような・・・

一つ目は只普通にマリアちゃんを周りから眺めて満足してる集団

通称:天使ちゃん見守り隊


もう一つは、勝手にマリアちゃんを天使様と崇め近づくものを皆排除して、自分たちが認めたもの意外近づけないという過激な宗教

通称:天使教団


・・・これはまずい

「じゃあ、教祖?さんは・・・マリアちゃんのことを昔から知ってたとか?」

「そんなことはない!!私も先ほど天使様が降臨されたのを目撃しただけだ・・・その瞬間私たちがこのお方を守らなくてはならないと・・・」

・・・・・・・・

まだ色々演説してるが

いわゆる・・・一目惚れして勝手に信仰の対称にしてしまったと・・・

パチパチパチ

と拍手してる人たちがいる

「ちょっとまったーー」

見守る会代表の人が吼える

「勝手に信仰の対称にしてもらっては困る!!」

「天使ちゃんは一人のプレイヤー・・・しかも小学生のプレイヤー!!」

「そんな自分勝手に信仰しても天使ちゃん自体が困るだけだろう!!」

そうだそうだと・・・・・

完全に二分化された・・・・

そして・・・なぜか自分の後ろにも人が集まってる・・・

「二人とも・・・そんな言い合っても・・・大本のマリアちゃんがまた入ってくるって保証はないんですよ」

自分はそー言うと一気に空気が変わる・・・

「そーだった・・・」

「天使ちゃんは戻ってこれるのか」

「そこの兄ーさんどーにかしろ」

どーにかしろといわれても、自分も今日あったばかりだし・・

「こーやって話していてもしょうがない、天使さまはきっと戻って来てくれる!!」

「それまで祈るしかないのです」

と言い教祖様?は演説をはじめ

「さあ皆さん天使様が戻ってくるように祈りましょう」と去っていく・・・

三分の一の人がついていってしまった・・

「あの・・・皆さん、ありがとーございました」

「我々は、君を認めたわけではない、ただ向こうとは話が合わなかっただけだ」

何とか和解できそうだ・・

「話を戻しますが・・もしマリアちゃんが戻ってきたら、皆さんもマリアちゃんが楽しいゲームをする為に協力してくれますか?」

「ウム、当然だ!!」

当然だーっと残った人たちがもりあがってる・・


うん・・・了解を得た!!

「じゃあ、人が足らないときは、積極的に誘いますね。」

「そっ・・・それは・・・」

途端に皆さん黙りだす・・

そーいう話をしてると、いきなりマリアちゃんが落ちた場所から光があふれ・・・


・・・マリアちゃんが戻ってくる


マリアちゃんはキョロキョロ周りを見渡し

「あーっ、お兄ちゃん、お姉ちゃんの友達がもうこっちに入って連絡がつかないんだって」

「それで、お姉ちゃんの友達の待ってる〔せいどう〕ってとこに行かなきゃ行けないんだけど、お兄ちゃんどこだかわかる?」

せいどう?

いつの間にか距離を置い見守ってる、見守り隊の人たちが

ガヤガヤ騒ぎ出す

「せいどうってどこだ?」

「せいどうって場所なの?」

と・・・誰もわからないらしい・・

うん・・

「誰かこの町の大きな教会ってどこか知りませんか?」

と聞いて見る・・・

そーすると・・・

「大きな教会ならここから町の北のほうに見える十字架の付いた青い屋根の建物の〔アインベル大聖堂〕がありますよ」

そこだ・・・

周りは・・聖堂か・・お兄さんよくわかったな・・など言ってる


ありがとーございますとお礼を言って

「マリアちゃんじゃあ行こうか・・」

「うん」

マリアちゃんは笑顔で自分の腕に抱きついてくる

ガヤガヤガヤ

周りが騒ぎ出す・・・

自分は周りに向かって・・・マリアちゃんに見えないように手招きをする・・

すると・・皆そろって首と手を横にふる・・・嫉妬するくらいなら来ればいいのに・・・

大聖堂に向かいながらマリアちゃんに・・

「そーいえば、お姉さんのお友達の名前って聞いてるの?」

と聞いて見る・・そーすると

「ぅんとねー、お姉ちゃんのお友達は、チーちゃんとマナッチっていうんだってー」

うん・・完全にニックネームだね・・

これは実際にそれらしき二人を探して聞いて回るしかない・・と思ってると

「ここが大聖堂か・・・それらしき二人は・・っと」

「どこだろ?どこだろ?」

とマリアちゃんがキョロキョロ見回してる

そーすると、聖堂の門に茶色い髪の猫獣人の少女と黒髪ショートのちょっと落ち着いた感じの魔法使い風の人間の少女の二人がいる・・

アレ?ドコカデ見タヨウナ

二人組みがほかにいなかったので聞いて見る


「すいませんちょっといいですか?」

「お姉ちゃん達ちょっといい?」


「ん?」

「どーしたの?、あれ・・・もしかして音無君?」

あ・・・やっぱり知り合いだった・・・

「お兄ちゃんのお友達?」

マリアちゃんがこっちのあっちを交互に見る・・

あの二人は、獣人の方が北条 真奈、黒髪ショートの大人しい方が五百路 千晴

いつもはもう一人・・星野 亜里沙さんという人が一緒にいる・・

ん?・・・星野?

「も・・もしかしてチーちゃんとマナッチって・・・二人のこと?」

「どーしたの?」

「その・・呼び方は・・たぶん私達」

やっぱり・・・そーすると、マリアちゃんって・・・・

「マリアちゃんって・・星野さんの妹?」

「お兄ちゃんもお姉ちゃんのこと知ってるの?」

やっぱり・・・

「マリアちゃん、この二人がお姉ちゃんの友達だよ・・・」

「そーなのー」


そーするとマリアちゃんが二人の前にとことこ歩いていって、いきなり・・・

「ごめんなさい・・・」

と頭を下げる

二人はきょとんとして、こっちに説明を求めるように視線を向ける・・


そして・・後ろではまたガヤガヤと・・騒ぎ出す

・・・まだいたのか


カクカクシカジカ

と・・・二人に説明をする・・・

「なるほど・・・アリサのゲーム機で入っちゃったと・・」

「一度ゲームはじめちゃうと消しても三日間は入れない・・・」

「これはしょうがないわね・・・」

と二人は納得してくれる

「そーいうわけで、星野さんが入るにはマリアちゃんのデータを消さなくてはならないんだけど・・・」

・・と言いかけると、二人とも

「「反対!!」」

「だけど、そーすると星野さんが入れないけど・・・」

「説得する!!」

「絶対反対・・・かわいそうだけど、アリサには諦めてもらう」

「マリアちゃんだっけ?、安心しておねえちゃん説得してあげる」

と、北条さんは半分しゃがんでマリアちゃんの視線になって優しく語り掛ける

「お姉ちゃんほんと?」

「うん、ほんとだよ」

「じゃあ説得してくる」

そーいうと、今まで黙ってた五百路さんがいきなりログアウトする

・・・・って大丈夫か?

「五百路サンってあまりしゃべってる印象ないけど・・説得できるの?」

「千華」

「えっ」

「ゲーム内では千華と呼んであげて・・・ちなみに私はマナね♪・・えーっと」

「僕はレイ」

「レイか・・そのまんまなんだ」

「しーー・・・北条さんも同じじゃん」

「マナって呼んで」

「ごめんごめん」と二人で盛り上がってると・・

「お兄ちゃん達って知り合いなの?」っとマリアちゃんが聞いてくる

「そーだよ、あなたのお姉ちゃんともみんな同じクラスのクラスメイトだよ」

それを聞いて・・回りが騒ぎ出す・・・ガヤガヤガヤ


北条じゃなくて・・マナさんは周りを見渡し・・・

「周りの人たちって知り合い?」

自分はマリアちゃんに聞こえないように小さい声で・・・

「マリアちゃんを見守る会の人たちだよ」

「なにそれ^^;」

と、あきれたようにぼやく・・


「お兄ちゃんも、お姉ちゃんの友達だったんだ・・・」

「僕も聞くまで気がつかなかったけど・・・後友達じゃなくてただのクラスメイトだよ」

そう・・自分は星野さんだけではなく、五百路さんや北条さんともしゃべるのは今日が初めてだ・・

「そーなの?」

っと話してると千華さんが戻ってきた・・・

「説得完了・・・」

「・・・・ほんと平気なの?」

「平気・・・文句は言わせない!!」

どーいう説得したんだろう^^;

「これで正式にマリアちゃんはこのゲームができるんだ」

「やったーーっ」

マリアちゃんは全身で飛び跳ねながら喜んでる・・・



・・・その後ろで見守る会の人たちが涙を流しながら喜んでる・・なんだかな・・・


「このままここにいてもしょうがないし・・二人とも冒険者協会に行ったの?」

「まだだよ」

「入ってすぐここに来たからまだ行ってない・・」

二人ほどまだ、冒険者組合に行ってないらしい・・

「じゃあ・・・二人とも、マリアちゃんを冒険者組合に連れて行ってもらっていい?」

と・・コッソリ抜ける準備をする

「レイ君は行かないの?」

「お兄ちゃんも一緒に行こうよ」

「逃がさない・・・」

上から・・マナさん、マリアちゃん、チカさん・・・

「センカ」

「え・・」

「私の名前は千の華と書いてセンカ」

なんか心の中を読まれてた・・コワイ

・・そして逃げられない

「じゃ・・じゃあいこうか・・・って、冒険者協会ってどこだかわかるの?」

そーいえば、冒険者協会の場所はわからなかった・・

「任せて・・私はβ出身だから協会の場所ならわかるよw」

たのもしい

「て、言っても冒険者協会は中央の噴水の東にある大きな建物だよ」

実は通り過ぎてた・・・


そーして(後ろに取り巻きを引き連れながら)噴水の方に歩いてると・・・本当に噴水の東側真正面に大きく冒険者協会と書かれたりっぱな二階建ての建物がある・・・

自分は、マリアちゃん、千華さんと一緒に建物を見上げてると・・マナさんが

「三人とも見上げてないでさっさと入るよ」

と・・ずんずんと入っていく


協会の中に入ると木造の市役所みたいなテーブルがいくつも並んでて受付の人が何人も座ってる

「三人ともこっちこっち」と・・マナさんは・・入って右の端にある一番人の並んでる列に並んでいく

「この列が冒険者協会の入会受付、その隣がクエの受付で一番左がクエ完了の受付だよ」

と説明してくれる

「そして地下が初心者用のいろんなスキルの使い方を教えてくれる教室があるの・・特に武器の使い方の教室やいろんな属性の魔法の使い方、生産職の道具の使い方とか色々教えてくれるの・・」

と、色々しゃべってると自分達の番になる

そして・・・受付の担当者からのいろいろの説明(さっきマナさんが教えいくれたこと)をしてくれた後・・用紙に自分の名前を書いて・・

「はい、受付を完了しました・・すぐに冒険者カードを発行します」

と・・机の下に手を突っ込むと・・最初からできてたように自分の名前の入って冒険者カードをくれる・・


「じゃあ皆カードをもらったら皆で簡単なクエをやってみる?」

さすがβ経験者マナさんが仕切ってくれる

「「おーー」」

マリアちゃん達は乗り気だw

自分も賛成して

「じゃあ・・この東平原のウルフ6匹退治でもいこうかw}

「「「おーー」」」

三人揃って右手を上げて東平原のウルフをさくっと10匹ほど倒してクエストクリアーして

そろそろ夕飯の時間が近かったので皆そろって落ちることにした

「その前にフレンド登録しとかないと・・・」

「そういえば忘れてた」

「最初はおにいちゃんがいい、フレンド送るね」

マリアちゃんがフレンドを送ってくる

そして・・・他の二人もフレンドを送って来てくれて、登録する


「お兄ちゃん達ありがとーーー」

と最初にマリアちゃんが光に包まれ落ちていく

「じゃあうちらも落ちるねー」

「また明日、学校で」

といって二人とも落ちる・・・

そうだった・・・明日まだ学校があるんだった・・明日学校に行けば明後日からは夏休みだけど・・・

自分も落ちてご飯を作らないと・・・


三つの派閥は

一つ目が天使ちゃんを見守る会

二つ目は天使教団

三つ目がお兄さん同調派

となります^^;


友達二人の名前は、五百路イオジ 千晴チハル

         北条ホウジョウ 真奈マナ

となります^^;

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