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オタクはチートを望まない  作者: 福島 まゆ
第2章 シェラリータ
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第10話・駅が無い。

拙い文章で申し訳ありません。


後この作品は、実験的要素が高いので、内容におかしなところが合ったらぜひ、教えてください!


オア大陸の東に位置するアーバン法国。

その国の地方都市、シェラリータはシェラリータ辺境伯が治める自治都市である。

ここは大陸中央に位置する魔族領に近く、希少鉱物や魔物が多く、それを目当てに冒険者や商人が多く、

国中からやってくる。

その都市の一角で、一人の少年が呆然と立ち尽くしていた。


「駅が・・・無い・・・」


そんなバカなと言った感じで、そうつぶやくカイト。

正確には駅はあったのだ。

そう、駅は。

だが、それは馬車の駅であった。

前述のとおり、シェラリータは大陸でも有数の大都市である。 そのため人の往来も多く、当然

馬車の往来も激しいのだが、人の多く行き交う大通りを馬車がとおるわけには行かない。

そのため、都市にはたいていこのような馬車の駅があった。

人々はここで馬車を降りて、町へと繰り出すのである。


・・・のだが、カイトが探していた鉄道の駅では当然ない。

あの女神には、確かに鉄道がある世界に行きたいと言ったはずである。


カイトは未だ気がついていなかった。

あの女神が馬車と鉄道を同じものと考えていたことに。


何人か往来の人に聞いたのだが、「鉄道?そんなのこの都市には無いぞ?」と言われるにとどまった。

彼らがこのに、無いと思うのも無理は無かった。

この街はあくまで、この世界の中でも中規模な部類に入る都市なのだから。

この街に住む者は、王都へ行ったことが無い者も多かったので、知らない言葉などは、『王都にあるのでは?』と考えてしまうのは、至極当然と言えた。


カイトはなんだか、一気に何もする気が無くなった。

この世界のお金なんかもっていないので、他の都市へ鉄道探しにもいけない。

ここでやっと、自分が今置かれている状況に気がついた。


「そうじゃん!俺、これからどーやって生きてくんだよ!?」


当然、お金が無ければご飯は食えない。

宿にも泊まれない。

そもそもこの都市から出て行くことだってできない。(通行料を取られる)


そこでやっと、今日するつもりだったことを思い出した。


「そうだ。 ギルド行こう。」


『そうだ、京都行こう』のパロディーである。




◇◇◇




「新規の方ですね? 登録料は銅貨五枚になります。」


「え”・・・・」


あれから市場の人とかに、ギルドの場所を教えてもらい、やっと着いたら衝撃的事実を突きつけられた。

ちなみに受付は金髪碧眼の美人さんである。 女神様より綺麗かもしんない。

でも目が半開きで実に眠そう・・・ 残念系美女さんだ。

ちなみに銅貨一枚で柑橘系かんきつけいっぽいジュースが一杯飲めるらしいので、感覚的に銅貨一枚は百円ほどである。 登録料は五百円。 普通であろう。


が、カイトはお金を持っていない。

重ねて言う、びた一文持っていない。

大事なことなので二度言った。


「えっと俺・・・お金がちょっと・・・」


冷や汗が、だらだらたれる。 これは弱った。

はっきり言って、あのゴブリン襲撃のときよりピンチである。


「ああ。お金を持っていらっしゃらないんですね? たまにいらっしゃいます。

では、こちらの書類にご記入ください。 あ、文字はかけますか?」


お金が無いと、なにやら書かされるらしい。

女神様に頼んだおかげで、日本語を書く感覚でこの世界の文字がかける。 ノープロブレムである。

ありがとう、女神様。 この世界に来てはじめて、あなたに感謝してます。

 

「こちらの書類はある種の誓約書のようなもので、あなたが冒険者となった後、討伐報酬とうばつほうしゅうなどから、

登録料分を割り引かせていただくとの内容です。 と言っても銅貨五枚分ですが・・・」


なるほど、借用書しゃくようしょみたいなものか。

金利とかは無いので、実に安心である。


「はい。受け付けました。手続きに少々お時間をいただきますので、その間にこちらの『冒険者手引』

をご覧になってお待ちください。」


そうして薄い、マニュアル本を渡された。 受付譲さんは、カウンターの裏では、テキパキとなにやら忙しそうにやっている。

見た目は眠そうだが、できる人なのかもしれない。

 

手引には、冒険者の心構えとかが載っていた。 要約すると次のとおりである。


・冒険者ランクは、SS~Gまである。 普通の人はC~Eランクぐらい。

・依頼はひとつ上のものまでしか受けられない。 下限は無い。

・死んでも文句は言わない。 ギルドは関わらない。

・依頼はどれを受けてもよいが、失敗すると違約金を取られる。

・発行されるギルドカードは、身分証明書になる。常に携帯せよ。

・討伐した獲物の数などは、自動的にギルドカードに明示される。部位を切り取るなどはしなくていい。

・ギルド組合員として不適格と判断された場合、除名処分されることがある。


大まかにはこんなことが書いてあった。

そうこうしているうちに、受付譲さんが戻ってきたようだ。


さーて、いよいよ冒険者登録だ!






文章量を二倍にして見ました。

あと、お金の価値は以下のとおりになっています。


白金貨・・金貨十枚分(おおよそ一千万円) 国家間などの貿易などに使われる。一般流通はしていない

金貨・・・小金貨十枚分(おおよそ百万円) 滅多に見ることは無い。大商人などが使う

小金貨・・銀貨十枚分 (おおよそ十万円) 主に給料などに使われる。両替必須。

銀貨・・・小銀貨十枚分(おおよそ一万円) 以下、よく使うお金。

小銀貨・・銀貨十枚分 (おおよそ千円)

銅貨・・・小銅貨十枚分(おおよそ百円)

小銅貨・・最小単位  (おおよそ十円)

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