困った親父殿。あれ?二単語?まぁいっか
碧視点
後書きはみんな何をしてたか
歩に支えてもらって例のものをポケットから出す。
チャンチャララーン
名前忘れたなんかの神様みたいなのが持ってた難しい名前のなんかよく分からない玉みたいな果実〜。
みかんみたいに房状にわかれていて数は八つ。
何故八つかうんたらかんたら説明あったけど忘れた。
長いのが悪い。
でも大事なことは覚えてる。
一房で怪我病気欠損までたちまち治り、二房で不老に、三房で不死に四房で神になれるらしい。
それ以上は永遠の死。
自分が用があるのは一房なのでその後はえんさんにまた丸投げしよう。
一房もぎり口に入れた。
うわー何だこれ食べたことない嫌な味だ。
二個目はいらない。
体のだるさがなくなって、動きも軽やかになった。
うわー今なら何でもできそうってくらい軽い。
「碧おまえ何食べた?」
「親父殿も食べなよ。なんかすごいけどすごいまずい実」
「おまえこれあの時の じゃないか。
縁切りにすぐ渡せっていただろう」
「はははそんなの言うこと聞くわけないじゃん。
ねーおじい様」
「そうじゃそうじゃ孫の言う通りじゃ」
「いやいや本体、これ自分の尻尾の生まれ変わりだぞ」
「何言ってんの尻尾が親父ならその本体は親父の父でしょ。
じゃあおじい様であってるよ」
「またこいつは謎理論かましてきやがって」
神様が人間の前に出て喋ってんだ。
もう何でもありだと思うよ。
「大丈夫ですか碧さん?」
「だい…大丈夫じゃない」
もう大丈夫だったけせっかくなら支えてもらおう。
そっちの方が楽だ。
「碧さん、大丈夫でも支えますから。
本当はどっちですか?」
「大丈夫です」
「そうですか良かった。
そうだ椅子と料理持ってきましょうか?」
「あれ食べたい!」
「あああのピリ辛のお肉ですね。わかりました」
「待て待て!我々を置いてイチャつくな。寛ぐな。
歩も碧を甘やかすな」
「可愛い可愛い碧さんを甘やかすのが僕の使命なので。
僕に託したと言うことはそう言うことです」
どう言うことかはよく分からないけど、使命なら仕方ないよね。
これから存分に甘やかされます。
自分がドヤ顔して親父殿が呆れてる間に歩が椅子と料理と飲みものまで持ってきてくれた。
せっかくなので料理を堪能していると、親父殿がでっかいため息をついて人間の姿になった。
背は歩と同じくらいの。
顔は鼻すじが通っていて、眼光は鋭いがそれさえも魅力的見せる全体的に色気があるイケメン。
「わーかっこいい」とあの堅物のかりんちゃんが言ったのに先輩が「見るな」と目を隠すくらいの綺麗さだろう。
歩の方をチラリと確認したが自分の世話に一生懸命だったので安心する。
自分が一番綺麗と思ってるわけじゃないので顔はどうでも良い。
でも、一番ムカつくのは黒い長髪。
自分には切れって言ったくせに親父殿が長いって何だ。
サラサラストレートなのもムカつくポイントをあげてる。
「自分には切れって言ったくせに親父殿は長髪なんだ」
「己の身も守れないやつがオシャレなど早い」
「そんなことないですよ碧さん。
好きな格好して良いんですよ。
不安も嫌なことも僕がやっつけますからね。
はいあーん」
とお肉が口の前に来たのでパックと食べる。
美味しいやっぱり先輩の御用達だけある。
次は何食べようかな。
歩に甘やかしてもらっていると、親父殿が呆れた顔をした。
「碧をおまえがいないと駄目な人間にするつもりか?」
「え?そんなつもりはなかったんですが、それってとっても素敵ですね」
……歩うっとりしてるとこ悪いけど、ほぼ全員引いてるよ。
祇園様と日野さんだけがわかるって頷いてるけど、あんたらやばいな。
葵様ーアリスさーん逃げてー。
あ、自分もか。…自分はもう手遅れな気がする。
歩が運んでくるお肉を食べながらしみじみ思った。
自分がこの調子だったからか、みんなも警戒をといてパーティーが再開した。
親父殿はまだ何か言ってるがもう聞かない。
おじい様に椅子を譲り、歩に持ってきてもらったお肉を食べさせると、「美味い美味い」と言って食べ始めた。
人間のおじいちゃんじゃないので誤嚥も胃もたれもないから安心だ。
「ところで親父殿はこれからどうすんの?」
「え?」
わいわいしてた会場が一気に静かになる。
自分そんな変なこと言ったかな?
親父殿の今後を心配して聞いただけなのに。
「おいまさか俺のこと放置するつもりか?」
「放置って人聞き悪いな。
魂も肉体も分けて別個体になったんだから好きにしなよ。
あでも自分の部屋には来ないでね」
「それを人は放置って言うんです!」
大きな声を出さないでよ親父殿。
右往左往し始めたが知らない。
神様なんだから強く生きなよ。
「歩ーあれ食べたーい」
「良いですよ」
「良いですよじゃねーよ。
俺の心配しろよ。家なき子だぞ」
「毛布とダンボールは準備できますよお義父さん」
「ありがとうじゃねーよ。歩優しさがちげーよ」
「でも順番が違うなって義父の前に娘さんと一緒に住まいと」
歩に一日中世話してもらうのって素敵じゃないだろうか。
あーでもこいこい荘は女性限定だった。
用心棒として歩住まわせてくれないかな。
もう半分くらい一緒に住んでるみたいなものだし、誤差の範囲だと思う。
色んなことに絶望したのか親父殿は座り込んでしまった。
おじい様のとこ帰るって選択肢はないのだろうか。
不思議だと思いながらお肉を頬張っていると親父殿に白百合がバックハグした。
「お婿さん捕まえた!」
「はぁー?」
「こら白百合、神様でも無職ですよ。ぺぃしなさい」
「ちょっと待て縁切り、無職じゃねー今から見つけるんだ」
「そんな夢ばかり見てるから無職なんですよ」
「生まれたてに酷なこと言うなよ。
夢くらい見させろよ」
「おむこさん、お婿さん、おむこーさん」
「だー歌うな、俺はおまえの婿じゃねー。
他あたれ犬っころ。
まぁ人魚の臭いに寄ってくる犬がいればだな」
うわー生後半年のわんこに意地悪言わなくても良いのに。
白百合もあんな顔だけ男の何が良いんだろう。
泣くかなって見守ってると白百合がめっちゃ笑顔になった。
「白に人魚のウロコ使ったの親父殿のせいってあおが言ってた。
親父殿は責任とらないと!
男女の責任って結婚ってドラマで言ってた。
責任逃れの男はクズなんでしょ」
「おい!なんてもん見せてんだ!縁切り、縁なんとかしろ」
「旦那様、ゴニョゴニョ」
「あーでもそうなるとゴニョゴニョ」
えんさんと縁さんで何やらゴニョゴニョし始めた。
気なるけど聞いたら巻き込まれるのでか弱い自分はお肉を食べるしかない。
兄が心配そうにやってきたが、笑顔で親指を立てとく。
説教は聞きたくない。
自分でも魂を半分に分けるなんて人智をこえた馬鹿なことしてると思ってる。
でもどんなにうざくてもむかついても親父殿がいなくなるのは嫌だったんだ。
簡単に消えるっていう親父殿がどうしても許せなくておじい様と計画してそも通りになった。
こいこい荘だってこの実だっておじい様の情報で手に入れた。
唯一の誤算は歩だけど、でも嬉しい誤算だった。
自分に好きな人ができるなんて思わなかったし、出来ないと決めつけてたし。
流石自称縁結びの神様。
あの時歩を無視してたら人を好きになるってこんな幸せだと気づかなかった。
さすが半分自分。好みわかってる、遠くから心の中で茶化す。
歩を見るとニコッと笑ったので自分も笑い返す。
「協議の結果ドルルルジャン、 にはうちの社の一角を仕事場として授けます。
前任の神が他に引き抜ききあってね。
ちょうどいなかったんだ。
良かった良かった。娘の婿が無職は親として嫌だかね」
神様って引き抜きとかあるんだ。
「……歩は俺がもらう」
「私が育てたんだよ私のだ」
「いやいや、見つけたの俺だかんな、育てたのは祇園だし、良いとこどりすんな。おまえの娘は返すから歩寄越せ」
「では我も歩を貰う権利が「「ない」」
お二方にキッパリサッパリ言われて祇園様がシュンとしてる可哀想。
「娘を返されても困るよ。ほらみろ が心にもないこと言うから娘が泣き出してしまったじゃないか」
「えーんえーん、しくしく」
「思いっきり嘘泣きじゃねーか。
わかった娘を貰う代わりに、歩寄越せ」
「娘も歩もって図々しくないかな」
新たな喧嘩が勃発したが、よく考えて欲しい。
歩は自分のだ。
神様方のではない。
自分も参戦してこようかな。
どこか遠くを見て諦めた顔してる歩可哀想だし。
「そう喧嘩するでない。間をとってわしが孫婿を貰おう」
「いや本体一番訳わかんねーよ。
本体のとこはいっぱい人がいるだろう。
俺は歩しかいねーの」
「人が何人いようと孫婿ほど面白い者はおらぬ」
「歩は自分のだから」
「そうです僕は碧さんのですから譲渡不可です」
親父殿はともかくおじい様の所なんて遠すぎる。
歩を取られまいと抱きしめると、抱きしめ返された。
親父殿もおじい様も言うなれば自分だ。
好みが似てても仕方ないが、流石に歩は渡せない。
「歩がそういうならしかたない」
「孫婿気が変わったらいつでも連絡待ってるぞ」
結局自分たちは歩に弱いのだ。
諦めてくれたのでホッとするとえんさんはまだこっちを見てたので睨んどく。
えんさんのところなど一番こき使われて自分とイチャつく時間がなくなるじゃないか。
自分の睨みに負けたのか、えんさんが視線を逸らした。
よしよし、でもまだ油断はできないので時々睨みをきかせないと。
「おい、犬っころまだ泣き真似してるのか。
もう話は終わったぞ」
「黒は嫁が泣いてるのに慰めないなんてデリカシーがない!
あと犬っころじゃない黒は結って名前があるように白は白百合って名前があるの。
それを踏まえてなんて声かけるの?」
「俺は黒じゃねー」
「違うでしょ!」
「なーいつまでこのおままごとに付き合えば良い?」
「おままごとじゃないし、付き合ってもくれてない!
もーもーもーこれじゃ白がウエディングドレス着れないでしょ!」
「現金なやつだなー
わかったわかった。叩くな叩くな、暴力的な嫁だな。
白百合泣くな怒るな、肉を食え」
「ちがーう!!」
白百合が怒ってキャンキャン言ってるのが面白いらしい。
片腕に抱っこしながら適当な肉を白百合の口に入れて黙らしてる。
愛が歪んでるなと思う。
恋愛ではないが親愛は芽生えたらしくなんだかんだでおままごと?に付き合ってあげるようだ。
「そうだ!ブーケトスしません?」
「何じゃぶーけとすとは」
「花嫁さんが花束を後ろ向きで投げて参加者の中でとった人が次の花嫁さんになると言う言い伝えがあるんです。
幸せのお裾分けですね」
「良いなお裾分け。そのぶーけとすというものやろうではないか。
妾が花束を投げれば良いのじゃな。
これ花束を持って参れ」
アリスさんが用意してたらしくすぐブーケは出てきた。
神様からのブーケトスとか幸せ確定じゃないですか。
絶対受け取りたい。
女性陣どころか男性陣まで輪に加わってきた。
みんなやる気だな。
一番前で白百合がぴょんぴょん跳ねてやる気満々である。
何故かおじい様もえんさんも縁さんも加わっているが意味わかってる?
「良いか行くぞー」
「ばっちこーい」
誰かがそう言ったのを合図にブーケが宙を舞った。
あと少しあともう少し身長か腕が長ければ届いたのに。
ブーケは綺麗な円を描いたあと、親父殿の腕にすっぽりおさまった。
みんな呆然としたあと誰かが笑い出してみんなつられて笑った。
まさか一番望んでなくて遠くでまぁ一応参加しとくかって体の人が取るとは誰も思わなかった。
可笑しくないけどなんか笑えてきた。
親父殿がわからずポカンとしてるのは笑えるけど!
「もー白がキャッチするつもりだったのに!」
「……白百合、君の笑顔が見たい。幸せにするよ」
と片膝ついてブーケを白百合の前に出した。
え?親愛がいつの間に恋愛に?
こんな小さい子にプロポーズとかどうした親父殿。
白百合はとても喜んでいるが、どうした親父殿?!
親父殿の思いもよらない行動に場が凍りつく。
見た目は子供と大人どう見てもストップ犯罪。
「これでもう良いか?おままごとお終いにして」
「だめー黒はすぐ文句言う。
さっきのかっこよかったのに。
はい抱っこしてあゆがあおみたいするように白にもアーンして。
白は今ね手がお花でいっぱいだから食べれないの」
「嫁じゃなくて我儘娘が増えただけじゃねーか」
何事もなかったように白百合の世話を焼き始めたので全員息を吐いた。
魂半分した衝撃でおかしくなったのかと思った。
良かったおままごとの延長か。
安心したらまた笑いが止まらなくなった。
やっぱこいこい荘にきて良かった。
碧→言わずもがな今回の原因。
本人、他に任せっきりで歩に肉を食べさせて貰ってた。
話は一応聞いてる。
歩→可哀想な人。でもそれが彼の幸せの形かもしれない
なんでか神様に好かれてる。
巻き込まれないためにもあまり喋らないようにしてた。
葵→一生懸命ドレスが汚れないようにしながら
怪我人治してた。
その後はおじい様にビビって祇園の腕の中で
大人しく見守っていた。
祇園→葵が治療中、こいつ連れて帰るのか……どっか埋めよう
と密かに心に決めてた。
おじい様にビビる嫁が可愛くて
周りなんてどうでも良い幸せ続けと願ってた。
縁切り→知ってる者が見ても不審にならないよう
一生懸命術をかけ家に帰してた。
車に乗ったので今は眠らせてついた頃
また彼の仕事が始まる
歩は自分とこで働いて欲しい
縁→一生懸命白百合を押さえていた。
できることなら式を台無しにした人物を自分で
ボコボコにしたかったが縁切りに止められた。
白百合→参戦しようとしたら止めら不服
愛だの恋だのはまだよくわからないけど黒は好き
何でも言うこと聞いてくれる人って
お婿さんって言うんでしょ白も欲しい!
綺麗な男の人落ちてたからお婿さんにしよ
結→みんなと久しぶりにこんなに喋ったり冗談言えて楽しい
本体に連れ戻されるかと思ったがそうじゃないようで
安心した。
白は新しい娘。おままごとくらい付き合ってやるか。
歩は是非俺の下で働いて欲しい。
おじい様→尻尾なくて悲しかったが、尻尾事態に意識があって
逃げるし刃向かうし勝手に死ぬしで面白くない。
生まれ変わって会いに行けば孫娘爆誕。
孫娘と尻尾に仕返しできて楽しい。
孫婿くれば孫娘も一緒に来ないかな?
兄さん→妹がまたなんかやりやがったが、歩がいるから大丈夫
それより美琴守んねーと。
これ美琴連れて帰ってはだめだろーか
美琴→なんかよくわかんないけど歩君に任せとこう。
こう言う時は下手に声出すと犯人逆上するから
大人しくお兄さんの背に隠れておこう
神様いっぱいきた、よし私は木になる。気配を消そう。
慎太郎→やばいヤバいやばい!!
どうすればいいのか?
とりあえずアリスちゃん守らないと
ひぃ鼻折った??!
アリス→ここは冷静にならないと。
歩君がいるから碧ちゃんは大丈夫だけど、
慎太郎君が大丈夫じゃなさそう。
とりあえず安心させるためにハグしよう
三嶋→めっちゃ暴力じゃねーか
俺の時と何が違うわけ
ってその前に背に隠したとは言えかりんは無事か?
めっちゃ見てる??どう言うこと?
かりん→今後義嗣が私のために暴力でても良いように
今のうちに慣れておこう、うわー痛そう
あの人弱くない?
悪い人だけど同情するわ
前原→うわー何これドラマ?ドッキリだよね?
歩こえーまじで躊躇なく蹴ってる
あいつ不良だろじゃなきゃ鼻折るって発想しねーよ
七海→不審者に神様にいっぱいきちゃった。
なんだろ三嶋さんと違って歩君のは怖がらずに見れた。
歩君のは見慣れてるからかなるほど。
あーいつのタイミングでケーキ出そう。
足りるかな。




