表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
551/1300

川上よ

川上に向かって、お家の横を過ぎて……あわっちの声は聴こえないわ。

ほんとに魂ニナルのカンは正しかったのかしら?

そもそも、ニナルにカンが有るって考えたのが、誤算だったのね。

まぁ、川に落ちた以外の、消えた理由も有るのよね。

あたしの嘘の読みの通り、変質者が持ち去ったとかが嘘から出た誠になってたりとか。

まぁ、とりあえずあたしも、更に川を遡って捜索よ。

「あら?この大変な時に、ナノちゃんのは何をしているのかしら?河川敷のコンクリートに這いつくばって(ハネ)のモチーフの蟲の形態模写かしら?でもナノちゃん、その2段変身後の翅のモチーフは、はばたきながらだと、もっと高く飛ぶのよ?その手足をカサカサガサガサさせてる動きをするのは、翅を使わないで床面とかを移動する時よ?」

眼前に突如、ピンクのどぶねずみが出現したわ。

相変わらず、ふざけた事をほざいてるわ。

「何でここに居るのよ?ニナルに駆り出されたの?」

質問よ。

ピンクの(やから)が首をかしげたわ。

「は?ナノちゃんは何を言ってるのかしら?そのニナルの巣があそこよ。僕たちの基地がその天井裏に有るんだから、居てもおかしくないでしょう。皆様に近隣を案内中なのよ。そうそう、そのニナルだけど、ナノちゃんは知ってるのかしら?駆り出したり出来なくなった経緯を?」

ドラウトが訊いてきたわ。

見回せば、確かにニナルの巣が見えるわ。

この地域では無駄に高いわよね、地上12階建は。

ドラウトの後ろには、4匹の鼠色のどぶねずみが居るわ。

こいつらを案内?

違う違う、訊くのはこっちよ、経緯の方よ。

「経緯?何のよ?」

うるさいどぶねずみねに質問よ。

「あら、おこったのはナノちゃんの家でなのに、ナノちゃんは知らないのね。そんな注意力が散漫だから、観察が出来なくて、生物でイヅミさんが、頭をかきむしるような得点を叩き出すはめに成るのよ」

ピンクのどぶねずみが何かほざいてるわ。

「そうなんだ、へぇえ。ふぅうん」

スルーよ、スルー。

「…………仕方無いわね、教えてあげるわ。ニナルが意識不明で搬送されたわよ。意識不明のニナルは、ナノちゃん家の敷地内で不法侵入してるのを、イズミさんに確保されたのよ。イズミさんがニナル宅に連絡して、あの借金親父が(ケイトラ)で御迎えに行って、(いびき)をかいて、寝くさってたニナルを連れ帰ったのよ。そんなニナルが僕たちを駆り出したり出来るわけがないでしょう」

ドラウトの説明で、家の敷地内からニナルの外身が消えた理由が解ったわ。

ママに見つかって強制送還されたのね。

「なら、あのリヴァーサイド・レジデンスにニナルの外身は有るのよね?」

確かめよ。

川上に有るってニナルのカンは正しかったのかを。

「は?外身?……まぁ、ナノちゃんの表現がアレなのは何時もの事だから、不問にするけど……ニナルを巣に連れてきて叩き起こしたんだけど、どいやっても起きないから、お医者が呼ばれたのよ。お医者がお手上げだったらしくて、ほら、大川添いの屋部納医師会病院(やぶのいしかいびょういん)まで、(ケイトラ)で借金商会親父が持って行ったわよ」

ドラウトが言ったわ。

大川添い!

ほらごらん!

あたしの川下を捜すのは、当たりに近かったんだわ!

「屋部納医師会病院にニナルの外身が有るのね?って、その情報!ニナルは知ってるの!?」

ドラウトに質問よ。

「はぁ?ナノちゃんは、何を考えてるの?ニナルは寝てて意識が無いんだから知ってるわけがないわよ。ナノちゃん、ニナルはまだ意識が戻ってないのよ?ソリス兄さんからもサンドリヨンからも、誰からも連絡が無いもの」

ドラウトが教えてくれたわ。

ならこうよ。

「ドラウト、実はね………」

ドラウトに魂ニナルの件を、説明よ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ