利害よ
尾苜秋礼大先輩の言葉は、何か腹が立つんだけど!
だけど、利害は一致してるのよ!
ここは、手を組むべきよね。
「じゃぁ、ママに報せてくるから」
ふたりを庭に残して、あたしはお家に入るわ。
「ママ、尾苜秋礼大先輩が来たわよ。ママに何か用があるんですって」
玄関から呼び掛けたわ。
「尾苜秋礼が来たのはモニター画面に悪趣味なスーツ姿が写ってたから知ってるわ。あぁ、イズミさんは留守よ。今さっき、ヤスミさんだか、九ようもんの親父だからから通信が来て、急遽出掛けたわ」
玄関エントランスの空間にふよふよ漂って居たドラウトが言ったわ。
結界障壁が突破できたんだ。
「うそ!?パパは?」
質問よ。
「一緒に出たな」
これはやっぱりふよふよしていてるソリスよ。
「お兄ちゃんは?」
質問よ。
「別に出かけたようだな」
見てるだけのサンドリヨン。
はぁぁ!?
「こっちは何でも、新手のヴァーチャスが出たらしい。急遽おマニア様から、プリンセスとサポートメンバーに、連絡をとったらしいが、『尾苜秋礼が来てるなんて、ナノの一代決戦の時よ!こんな時に、インフェルノスの平和なんかをナノは守ってられないでしょう!プリンセスだけで対応して!』と、イズミさんが力説して、ナノちゃんへの連絡は無くなったのだ」
クモリィが言ったわ。
「この襲撃にインフェルノスの平和は関わってないねに、イズミさんは何を言ってるのかしらね?もう、女帝陛下も次期様も偽帝すら、僕達の手の内に有るのよ。ナノちゃんの居るかぎり、ヤマ様の屋敷は僕達の檻。けどコオリィ達は、僕達の手に落ちた、偽帝を、行方不明だと思い込んで、まだ探索をしてるんだから。ふふ。僕達が対応しなければならないのは、あの先帝付きの怪婆だけよ」
ドラウトが鼻で嘲ったわ。
はぁ!?
「海馬ぁ?たつのおとしご?」
質問よ、質問!
「たつのおとしご?何でここで、そのタイプのドグマティック・パーソンの話題が出てくるの?」
ドラウトが、逆に質問してきたわ。




