話保護者増殖
「なんか暑いですね」
額の汗を拭い、イクトは部屋を見回した。
「あれ、エアコンが落ちてる」
『Air conditioning: Disabled』
『UPS-PC: On battery power』
『UPS-SRV-NW: On battery power』
『UPS-PC: Utility power restored』
『UPS-SRV-NW: Utility power restored』
「ん? Zabbixにも出てますね。……ああ、一瞬だけUPSに切り替わって、そのあと復電してます」
イクトはカメラへ向き直った。
「皆さん、電気が一瞬ちらついただけなのに、家電の電源が落ちたことはありませんか? こういうときに備えるのがUPSです。おかげで、今行っているている配信も止まらずに済みました!」
《主のドヤ顔も見慣れてきたな》
《ノートPCのバッテリーみたいなやつ?》
「超ざっくり言うと、コンセントと機器の間に入れるバッテリーですね。停電しても、つないだ機器をしばらく動かせます」
《エアコンは?》
べつに重要じゃないのでいいんです。
《人より機械が保護の対象なの草》
「ごめんなさい。汗かいちゃったのでちょっとだけシャワー行ってきていいです?」
《シャワー配信してくれたら許す》
「ポロリが怖いのでダメです。」
《ヤダヤダヤダ!!!!!》
《ヤ!!!!!》
「しょうがないですね」
《!?》
「幼ここで上だけ脱ぎます。そ児退行ニキはそれで我慢してください。」
《ヤッターーーーーーなんか名前にもけてもらっちゃったーーーー!!!》
《幼児退行ニキいいなぁ》
《いうほどいい名前じゃないぞ落ち着け》
生久イクトがカメラを意識しつつ脱ぎ始めた途端
コメントらの雰囲気が変わった
《主なよい。》
《主飯をもっとを食え》
「えっ。今、その話になります?」
《なる》
《幼児退行ニキも正気に戻ってる》
《ちゃんと食ってるか?》
《主体重はいくつだ》
「49kgですけど・・・」
《なおさら食え》
《数字を聞いたら余計になよく見えてきた》
《身長は?》
「170です・・・・ちゃんとたべてますよたまに大食いしにも行きます。」
《猶更食え。信用できないレベル《でなよい》
《主殿は明日は昼飯配信すること。!ででなければ拙者安心できぬ3食写真うpすること。拒否権は無い1。》
《主はもう少し太れ》
「太るのはちょっと嫌です・・・太るまでの安全マージンが欲しいんですよ!」
《マージン取りすぎ》
《その設計、一回見直してくれ》
「皆さん!!!僕はインドア趣味でかつ外に出ても車にしか乗りません!!!つまり運動を全然しません。体力めんでは母に負ける自信さえあいます!運動で消費する機会がほとんどありません
《そんな自信満々胸張ってにむ言わんでもろて・・・》
生イクトが画面外へ移動し、足音が遠のいていく。
私は今主のシャワーシーン(妄想)を全力で描きますあとみなさんに任せました》
《任された!》
《ムムッ奥にあるのは眼鏡ケースか?》
《主のって視力良かったよな?》
《言ってたな》
《言ってたのだ街間違いないのだ》
《キャラ付けニキ湧いたのだ》
《主ならわかるはずなのだ》
《初見は帰れなのだ》
《Autobot:帰らなくて大丈夫ですただのずんだもん構文です。》
《予想と対策されてて草》
「お待たせしました。」
《思った以上に烏の行水並みの早さだった。》
《主眼鏡かけるんか?奥の棚》
「「ああ、一応、目をいたわろうと思って買ったPC用の眼鏡です。ただ、試着したときに担当の店員さんが言葉にならない声を出して逃げてしまって……見るたびに思い出すんですよ」
《あのときの店員です。その節は申し訳ございません。眼鏡をかけてこちらを見たときのお顔の破壊力が高すぎまして……あの角度は厳しかったです》
「あっ、そういう理由だったんですか!?」
《再現して》
イクトは棚から眼鏡を取り、当時と同じように少し身をかがめてカメラを覗き込んだ。
《なるほど、兵器やな》
《店員さん生きてる?》
《当時の私には、やはり厳しかったと思います……》
「そんな理由なら、もっと早く言ってくださいよ……」
《主店員さんのためにも使え。》
《本人の意思無視で草しかし勿体ないのも事実》




