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荒廃
歩き続けること、約3時間。
やっと俺たちは広いところに出た。
「ここは……」
「うむ、300年前には宿場町だったのだがな。旧道と言われている通り、こっちは人も通らなくなったんだろうな」
犬が俺の横であくびをしながら話をしてくる。
「とはいって、どこぞに泊れるところはあるのか。野宿は嫌だぞ」
「なに。荒廃した建物がいくらかあるから、そこに泊ればいいだろう。夜露はしのげるだろうからな」
犬が俺に言ったが、それで俺の心が晴れるわけはなかった。
歩き続けること、約3時間。
やっと俺たちは広いところに出た。
「ここは……」
「うむ、300年前には宿場町だったのだがな。旧道と言われている通り、こっちは人も通らなくなったんだろうな」
犬が俺の横であくびをしながら話をしてくる。
「とはいって、どこぞに泊れるところはあるのか。野宿は嫌だぞ」
「なに。荒廃した建物がいくらかあるから、そこに泊ればいいだろう。夜露はしのげるだろうからな」
犬が俺に言ったが、それで俺の心が晴れるわけはなかった。
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